スポーツ本REVIEW

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みんなで考えよう! 体罰のこと|スポーツ本Review

みんなで考えよう! 体罰のこと 神原文子・田村公江・中村哲也編著 解放出版社 2024年2,750円(税込)280ページ 暴力と決別した指導とは? 2012年12月、大阪桜宮高校バスケットボール部のキャプテンが顧問からの度重なる暴力・暴言を...
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ウルトラランナー 限界に挑む挑戦者たち|スポーツ本Review

ウルトラランナー 限界に挑む挑戦者たちアダ―ナン・フィン 著 児島修 訳 青土社 2024年2,860円(税込)446ページ 限界に挑むチャレンジャーの赤裸々な実態を描く フルマラソンより長い距離を走る競技「ウルトラマラソン」をご存じでしょ...
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赤い白球|スポーツ本Review

赤い白球神家正成(著) 双葉社 2019年858円(税込)472ページ いま一度平和について考える この作品が発表された際のタイトルは「白球と特攻」に象徴されるように、アジア・太平洋戦争末期、敗戦濃厚な日本の軍部が採用した悪名高い決して生き...
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桜色の魂 チャスラフスカはなぜ日本人を50年も愛したのか|スポーツ本Review

桜色の魂チャスラフスカはなぜ日本人を50年も愛したのか長田渚佐(著) 集英社文庫 2021年748円(税込)328ページ 日本人との魂の交流を追う チェコスロバキアのベラ・チャスラフスカと言えば、前回の東京五輪(1964)とメキシコ五輪(1...
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「弱くても勝てます」|スポーツ本Review

「弱くても勝てます」開成高校野球部のセオリー高橋 秀実 (著)新潮社(2012年9月)税込1,365円四六判・203ページ・並製・カバー付き 下手には下手なりの戦い方がある!? この本で取り上げられている野球部の正式名称は、学校法人・開成高...
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スポーツする人の栄養・食事学|スポーツ本Review

スポーツする人の栄養・食事学樋口満(著) 集英社新書 2021年840円(税別) 240ページ 食事が自分を強くする 私たち「ヒト」なる生き物は、毎日三度三度きちんと食事をとることは今では当たり前な食習慣としてとらえられています。しかし、毎...
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スポーツウォッシング なぜ<勇気と感動>は利用されるのか|スポーツ本Review

スポーツウォッシングなぜ<勇気と感動>は利用されるのか西村 章(著)集英社新書 2023年1,040円(税別)240ページ "スポーツとは何か"というテーマが見えてくる 皆さんは「スポーツウォッシング」という言葉を耳にしたことがありますか。...
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スポーツの価値|スポーツ本Review

スポーツの価値山口香(著)集英社新書 2023年1,078円(税込)192ページ スポーツの多様な価値を考える コロナ渦の真っただ中で強行された2020東京五輪・パラリンピック。開催前の世論調査でも圧倒的多数の声は「延期」ないし「中止」を求...
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オシムの遺産 彼らに授けたもう一つの言葉|スポーツ本Review

オシムの遺産彼らに授けたもう一つの言葉島沢優子(著)竹書房 2023年1,760円(税込) 256ページ 「それでも人生は続く」「もっと上を見ろ。空は果てしない」「お前が指示を出したらその選手が下手になる」「限界に限界はない。次の限界があら...
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ルポ 筋肉と脂肪 アスリートに訊け|スポーツ本Review

ルポ 筋肉と脂肪 アスリートに訊け平松洋子(著)新潮社 2023年2,310円(税込) 384ページ 著者については、食べ物と料理について書くイメージしかなかったので、アスリートに取材してルポを書いたと知って驚いた。取材は5年に及び、食べ物...
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オリンピックを殺す日|スポーツ本Review

オリンピックを殺す日堂場瞬一(著)文藝春秋(2022年9月)1,980円(税込) 四六判 368ページ タイトルからして何やら物騒なストーリーにひかれ一気に読み通しました。2020東京オリンピック・パラリンピックはコロナ禍の中での強行開催と...
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闇を泳ぐ|スポーツ本Review

全盲の選手がどのようにして泳いでいるのか 全盲の選手たちがどのようにしてトレーニングを行っているのか? 私自身、視覚障害の選手たちのパラトライアスロン大会への参加をサポートしている立場に身を置く者の一人として、少しは理解しているつもりでした...
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聞き書き 世界のサッカー民|スポーツ本Review

世界のサポーターから万国の今を学ぶ1冊 WBCでの侍ジャパンの活躍に皆さん一喜一憂していましたが、昨年(2022年)11月末から12月にかけて中東カタールで行われたサッカーW杯でも日本チームが格上のチームであるドイツ・スペインに勝ち、念願の...
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スポーツ教養入門|スポーツ本Review

突然ですが、「好きなスポーツの絵を描いてください」と言われたら、何を描きますか。ある人は自分のプレイ姿かも知れません。あるいは気に入ったスポーツ用具でしょうか。いずれも「ノー」です。正解は、「スポーツは絵に描けない」です。なぜなら、スポーツ...
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アスリート盗撮|スポーツ本Review

「盗撮」とは一般的には「撮影の対象者あるいは対象物の管理者に了解を得ることなく隠れて撮影する事」(広辞苑第7版)といい、通常、衣服で隠されている下着または身体を撮影することが迷惑防止条例違反で処罰の対象になるが、ユニフォームを着たアスリート...
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空に向かってかっ飛ばせ!|スポーツ本Review

「コーチングというのは、本来は導くという意味です。しかし、日本ではティーチングをしていることが多い。怒鳴りつけるコーチは米国でもドミニカでも見ませんでした」(朝日新聞18年11月22日付「耕論」より) 空に向かってかっ飛ばせ! 未来のアスリ...
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心を強くする 「世界一のメンタル」50のルール|スポーツ本Review

スポーツ競技をしている人は、大事な試合で負けたときに「あぁ、もっとメンタルが強ければ…」と思ったりすることがあるだろう(特に接戦だった場合はなおさら)。しかし、メンタルを強くするには、どうすればいいのだろうか。なんとなく雲をつかむようなもの...
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スポーツを10倍楽しむ統計学|スポーツ本Review

データを知れば、新発見 著者は統計学者であり、セイバーメトリクスの専門家。「セイバーメトリクス」とは耳慣れない言葉だが、本書によれば「統計学の理論を用いて、野球における選手や戦術の科学的な評価を行う」こととしている。 その著者が、今回は野球...
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軍隊とスポーツの近代|スポーツ本Review

戦時下のスポーツとは? 第二次世界大戦中、日本軍や政府は欧米生まれのスポーツを敵視し、弾圧した。一般的に、戦時下のスポーツはこのように理解され、「最後の早慶戦」をはじめとして、多くの映画や小説で描かれてきた。 軍隊とスポーツの近代高嶋航(著...
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女性アスリートは何を乗り越えてきたのか |スポーツ本Review

女子選手の心身に迫る 「今の女子選手って、男性記者の前でも、『生理が来ちゃった』とか、平気で言うんですよね」という若手新聞記者のひと言がキッカケで、女性アスリートの悩みに真っ正面から切り込む連載が始まった。その記事に、サッカー佐々木、バレー...
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ギャロウェイのランニングブック|スポーツ本Review

ランニングの「救急箱」 本書のアメリカ版初版が発行されたのは1984年(2002年に改訂版発行)。著者はミュンヘンオリンピックにも出場した一流ランナーで、一線を退いた後もランニングを続け、その長年の経験から生み出されたのがこの1冊。全米で6...
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やってはいけないウォーキング|スポーツ本Review

健康長寿になるための歩き方 ランニングよりもさらに手軽で、普段着で始められるのがウォーキング。私のランニングコースでもある土手には午前中、夕方と時間帯を問わず多くの中高年の方々が夫婦で、また一人でラジオをかけながら健康維持のため、ひたすら歩...
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42.195kmの科学 マラソン「つま先着地」vs「かかと着地」|スポーツ本Review

高速化するマラソンのルーツ 2時間2分57秒。男子マラソンの世界記録(15年7月現在)が、2時間を切る日も夢ではなくなりそうだ。ここ数年、東アフリカ出身ランナーのあいだで、熾烈な記録争いが繰り広げられている。 42.195kmの科学 マラソ...
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12の問いから始める オリンピック・パラリンピック研究|スポーツ本Review

子どもたちは学校で、「オリンピックってなに?」という課題を与えられて、考えてみよう、調べてみようとしています。この本は、小学校高学年から中学生に、オリンピックを考えるヒントと、何をどう調べたらよいかを教えてくれます。 12の問いから始める ...
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イギリス労働者スポーツ運動史|スポーツ本Review

新日本スポーツ連盟の前身、新日本体育連盟が結成されたのが1965年。その40年以上も前に「スポーツの母国」イギリスでは、労働者のためのスポーツ組織が誕生していた。それが、イギリス労働者スポーツ連盟であり、そこから別れた全国労働者スポーツ協会...