BOOK REVIEW「やってはいけないウォーキング」

健康長寿になるための歩き方

やってはいけないウォーキング
青桝幸利(著) SB新書(2016年)800円+税

ランニングよりもさらに手軽で、普段着で始められるのがウォーキング。私のランニングコースでもある土手には午前中、夕方と時間帯を問わず多くの中高年の方々が夫婦で、また一人でラジオをかけながら健康維持のため、ひたすら歩いている。しかし、ちょっと待って! その歩き方、本当に健康維持に繋がっているの? という疑問を投げかけ、健康長寿になるための歩き方を提唱しているのが本書。

中高年者を対象に書かれているので文字が大きく読みやすい。さらにポイントとなる文章はゴシック体で強調されている。「誤った認識で行っている『ウォーキング』は健康の効果がないどころか、逆に不健康になってしまう」「1日1万歩を目指す、という考えをやめてください」と著者は訴える。

ずばり、著者の提唱する運動とは、
・1日24時間の歩数=8千歩
・中程度(なんとか会話ができる程度の速歩き)の運動を行う時間=20分

つまり、ほどほどの運動が体にいいということ。運動のしすぎは、免疫力が低下して病気になりやすいという。

これだけ著者が言い切れるのには、しっかりとした裏付けがある。群馬県中之条町に住む65歳以上の全住民5千人にモニターになってもらい、1日24時間365日の生活行動を15年にわたって収集・分析し、身体活動と病気予防の関係について調査してきた。

ずぼらな人でも続けられる秘訣を紹介した項目もある。要は続けることが肝心。まずは本書を読んでトライしてみてはいかが。(小林一美)

関連記事

    本の紹介「100歳まで元気でスポーツを続けるには」

    100 歳までスポーツを続けるのは可能か? 私事で恐縮ですが実例をあげましょう。私の父は昨年101 歳で天寿を全うしましたが、前日には自分の足で歩いて…



    スポーツ小説はいかが?〈その1〉

    最近のスポーツ小説は、綿密な取材にもとづいて、まるでノンフィクションのようにリアルに描かれているものが多くなっています。とくに自分が好きなスポーツ種目を、物語を楽しみ、感動をともにしながら読めるなら、こんなに楽しいことはありません。



    スポーツ小説はいかが?〈その2〉

    スポーツの楽しみ方には、自分で「スポーツをする」、「見る」、「支える」という3種類があります。さらにもう一つ「読む」という楽しみ方もありますよ。スポー…



    BOOK REVIEW「散走読本 ―自転車の新しい楽しみ方」

    自転車でほっこりタイム 散走読本―自転車の新しい楽しみ方 LIFE CREATION SPACE OVE(編) (株)木楽舎(2014年)1000円+…



    BOOK REVIEW「もうひとつの 日仏の架け橋」

    FSGTの歴史から学ぶ 「やっと出た!」というのが本書を手にしたときの最初の印象でした。 著者の伊藤高弘氏はFSGT(フランス労働者スポーツ・体操連盟…



    BOOK REVIEW「日本の職人技 」

    「究極の道具・技術」に挑むプロフェッショナル 日本の職人技 松井のバット、藍ちゃんのゴルフクラブをつくる男たち 永峰 英太郎 (著) アスキー新書(2…



Posted in BOOK REVIEW Tagged