茄子の冷製パスタ|スポーツをする人のための元気が出るごはん〈90〉

喉ごしの良さで食欲アップ

 茄子は周年出まわりますが、初夏から秋にかけては露地栽培に移る夏野菜のひとつです。味にクセがなく果肉がスポンジのような構造なので、他の食材の旨みやだしを吸収しやすく、味がしみこみやすい特徴があります。
 90%が水分の茄子は、他の野菜に比べると、ビタミンやミネラルなどの栄養素は少ないものの、皮にポリフェノールの一種であるナスニンが含まれます。ナスニンは、コレステロール値を下げる効能が認められ、高血圧や脂質異常症、血管のトラブル予防への効果が期待されています。
また、果肉には抗酸化作用の強いクロロゲン酸も含まれていて、生活習慣病やダイエットに効果があると注目されています。その他、体の熱を逃すカリウムを多く含み、胃液を分泌し消化を助けるコリンも入っているので、夏バテ解消効果のある野菜です。

茄子の冷製パスタ

作り方
【材料】(2人分)大=大さじ 小=小さじ スパゲティ:160g 茄子:2本 ミニトマト:8個 大葉:2枚 調味料〔ポン酢しょうゆ:大4 ごま油:大3 おろししょうが:小1 白いりごま:大1〕

【作り方】
①茄子はへたを切り落とし、縦半分に切ってから横1センチ幅に切る。耐熱容器に入れてふんわりとラップをし、600Wのレンジで5分ほど加熱し、あら熱を取る。
②ミニトマトはへたをとり、半分に切る。大葉は細かくちぎる。
③鍋に湯を沸かし、塩(分量外)を加えて袋の表示時間どおりにスパゲティを茹でる。ゆであがったら、流水にさらし、水気を切る。
④ボウルに調味料を入れて混ぜ合わせ、茄子、ミニトマト、スパゲティを加えて混ぜる。
⑤④を器に盛り、大葉を散らす。

*茄子が苦手な場合は、ズッキーニでもかまいません。塩ゆでしたささみや鶏むね肉、細かく切ったチーズやちりめんじゃこなどを加え、味の変化を楽しんでみてください。

「スポーツのひろば」2025年7・8月号より

くわな・れいこ 料理研究家。女子栄養大学で実践栄養学を学ぶ。新日本スポーツ連盟東京ランニングクラブ所属。

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