キングサーモンの菜種焼き|スポーツをする人のための元気が出るごはん〈51〉

彩りの良い料理で春を感じる

4月になると、風や景色により春を感じます。入学・入社、年度初めなどで新たなスタートをきる方も多いでしょう。今号は、見た目にも春を感じるレシピです。

鮭というと、秋に流通量が増えることで知られていますが、実は鮭の種類は多く、種類によって異なり秋が旬とは限りません。例えば、日本人になじみの白鮭は9~11月、紅鮭は6~8月、養殖がほとんどの銀鮭の本来の旬は8~11月といわれています。脂ののりが一番で日本人にも人気のキングサーモンの旬は4~6月と言われています。

鮭は赤い色をしていますが、分類は白身魚です。餌にしているエビやプランクトンなどの甲殻類から赤い色素のアスタキサンチンが蓄積されて筋肉が赤みを帯びているというわけです。このアスタキサンチンはトマトのリコピン、人参のβカロチンと同じカロテノイドの一種です。非常に強い抗酸化成分で、抗炎症作用があり、紫外線によるシミ、シワの発生を予防します。

キングサーモンの菜種焼き

作り方(2人分)
【材料】生キングサーモン:大1切れ 卵:1個 卵黄:1個分 木の芽:適宜 A〔みりん:小さじ1 しょうゆ:小さじ2〕 B〔みりん:小さじ1 塩:少々〕

①キングサーモンは骨を取り除き、そぎ切りにして6等分にし、小さめのポリ袋にAを入れ、サーモンを加えて30分つける。
②小鍋に卵と卵黄を混ぜ合わせ、Bを加えて弱火にかけ、はし数本で混ぜながら、火を通す。濡れ布巾を用意しておき、時々鍋を濡れ布巾に乗せて温度を下げる。卵が緩く固まり始めたら火からおろし、濡れ布巾に乗せて手早く冷ます。
③オーブントースターの焼き皿にオーブンシートを敷いて、水気をふいた①を並べ、4~5分焼く。そこに②をのせ、さらに1~2分焼く。
④器に移して、あれば木の芽を飾る。
*小さめのポリ袋を使うと、少量の調味料でも全体に味をなじませることができます。
*木の芽が手に入らない場合は、カイワレ菜などの葉でもいいでしょう。
*オーブントースターは機種によって加熱力が違う場合があります。サーモンに火が通っているか確かめて、長さを調節してください。

くわな・れいこ 料理研究家。女子栄養大学で実践栄養学を学ぶ。新日本スポーツ連盟東京ランニングクラブ所属。

「スポーツのひろば」2022年4月号より

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