野菜のたたき調理でストレス解消?
スを解消し、うまみもアップさせてみてはいかがでしょうか? ただし、叩き過ぎにはご注意を!
今号では、きゅうり、ごぼう、長芋を叩き、酢のものにしてみました。
きゅうりはほとんどが水分でできていますが、カリウムを多く含んでいることに特徴があり、利尿作用やむくみの改善に効果があります。同時に、体の熱を奪い体温を下げる効果があることから暑気払いにいいといわれます。ごぼうは、食物繊維が豊富に含まれ腸内環境を整える他、有害物質を排出したり、コレステロールを下げる効果があります。長芋(山芋)には、疲労回復に効果があるアルギニンや、きゅうりと同じくカリウムが含まれています。粘り成分は細胞の増殖機能を促進し、目や鼻の粘膜や胃壁などを保護する効果があります。また、でんぷんを分解する消化酵素のアミラーゼも豊富に含まれているので、消化を助け栄養の吸収をよくします。ただし、アミラーゼは熱に弱いので生食がおすすめです。
たたき野菜の酢の物
作り方【材料】(2人分)
《たたききゅうり》きゅうり:1本 おろししょうが:小さじ1 酢:小さじ1 しょうゆ:小さじ1強 塩:少々
① きゅうりをまな板におき、少しずつ回転させながら飛び散らない程度の力で、全体に割れ目が入るまでたたく。割れ目が入ったら、手で食べやすい大きさに割く。
② ボウルに入れたきゅうりに、しょうがと調味料を加えて混ぜ合わせる。
《たたき長芋》長芋:5㎝程度 酢(あく抜き用):少々 海苔:1/2枚 酢・しょうゆ:大さじ1/2 砂糖:少々
① 長芋の皮をむき、酢水に放ってあくを抜く。長芋の水気をふきとり、ビニール袋に入れてたたく。叩き過ぎるとトロトロになるので注意。
② 調味料を混ぜ合わせてから、長芋を加えて混ぜ、器に盛り海苔をもみながらかける。
《たたきごぼう》ごぼう:細め1本 塩(下ゆで用):小さじ1 炒りごま:大さじ1 しょうゆ:小さじ1強 酢:小さじ1 みりん:少々
① ごぼうの泥を落とし、縦半分に切る。
② 繊維が崩れる程度にたたき、5~6㎝の長さに切り、沸騰したお湯に塩を入れ2~3分下茹でする。
③ ごまを半ずりにし、調味料を加えて混ぜ合わせる。②をざるに取り熱いうちに調味料と合わせる。
くわな・れいこ 料理研究家。女子栄養大学で実践栄養学を学ぶ。新日本スポーツ連盟東京ランニングクラブ所属。
「スポーツのひろば」2020年6月号より