かぼちゃのグラタン|スポーツをする人のための元気が出るごはん〈56〉

朝晩の冷え込みに備える

朝晩の冷えで風邪をひいたことはありませんか? そうなる前に栄養豊富なかぼちゃを食べて、予防しましょう。

かぼちゃは、ビタミンC、Eのほか、β-カロテンやα-カロテンが豊富に含まれています。β-カロテンやα-カロテンは体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜を正常に保ち免疫力をあげる働きがあります。風邪をひいたときには免疫力を上げると直りが早いそうです。抗酸化力の高いビタミン?やEと、β・αの両方のカロテンがとれるかぼちゃは、風邪の時にはぜひ摂りたい食材です。

かぼちゃは西洋かぼちゃと日本かぼちゃの他、ズッキーニなども含まれるヘポかぼちゃの3種類があり、ほくほく感があり人気の栗カボチャは西洋系です。日本系のかぼちゃは、味が淡白でねっとりした果肉のため、出汁がしみ込みやすく煮物に向いています。種子にはリノール酸やオレイン酸が、皮やワタには実より多くのβ-カロテンが含まれています。工夫して摂りたいと思いますが、ワタや種子はなかなか難しいですね。

かぼちゃのグラタン

作り方(4人分程度)
【材料】坊ちゃんかぼちゃ:1個 ひき肉:60g 玉ねぎ:1/4個 バター:大さじ1/2~1 小麦粉:大さじ1 牛乳:70~80cc コンソメ(顆粒):小さじ1/2 塩・コショウ:少々 とろけるチーズ:30g パン粉:適宜

①かぼちゃは洗ってラップにふんわり包み、レンジで500W3~5分かける。柔らかくし過ぎると崩れやすくなるので、様子を見ながら調整する。
②玉ねぎを薄切りにする。
③フライパンにバターを溶かし、ひき肉→玉ねぎの順に炒め、玉ねぎがしんなりしたら火を止める。
④③に、小麦粉→牛乳→コンソメを入れる。各材料を入れるたびにかき混ぜながらなじませ、再び火をつける(弱火)。
⑤フツフツしてとろみが出てきたら、塩・コショウで味を調えて、火を止める。
⑥かぼちゃの上1/3を切って種をくりぬき、④を詰める。その上にチーズ、パン粉をのせる。
⑦オーブントースターで5分程度焼く。様子を見ながら焼き色がついたら出来上がり。
*今回は坊ちゃんかぼちゃですが、他のかぼちゃでも作れます。その際は、レンジにかける時間等に注意してください。

くわな・れいこ 料理研究家。女子栄養大学で実践栄養学を学ぶ。新日本スポーツ連盟東京ランニングクラブ所属。

「スポーツのひろば」2022年10月号より

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