熱々スープで体の冷えを撃退!
寒い冬の到来です。冷えた体に湯気の上がった料理は、体を芯からほぐしてくれます。身体を温めてくれる食材を普段の食事に積極的に取り入れて、体の内側から温まってください。
体を温めてくれる野菜には、しょうがを筆頭に玉ねぎ、にんにく、ごぼう、人参などがあります。これらの野菜は、体内の血行を促進し、冷えを予防してくれる役割があります。体の隅々まで血流が行き届くことで末梢の冷えの改善も期待できます。この他、蓮根に含まれるルチンは免疫力アップが期待できますので、冬に食べたい食材です。
また、キムチ、チーズ、豆腐、みそなどの発酵食品に多く含まれる酵素には、体の代謝を上げてくれる作用があります。代謝を活発にすることは、冷えに強い体を作ることにつながります。体内の血流循環を活発にする役割のあるスパイス類も、「冷え」を克服するには効果的です。
これらの食材のほか、料理にとろみをつけると料理が冷めにくく、体を温めてくれます。
白菜と蓮根団子のスープ煮
作り方【材料】(2人分)
*大=大さじ 小=小さじ
【材料】鶏ひき肉:100g 調味料A【酒・しょうゆ・ごま油:各大1/2 おろししょうが:小1/2】 蓮根:50g
長ネギ:1/2本 白菜:200g(1/8株) 大根:75g 舞茸:1/2パック 春雨:15g 片栗粉①:大1/2 片栗粉②:大1 鶏がらスープの素:大1/2 調味料B【しょうゆ・酒:各大1 ごま油:大1/2 塩・コショウ:少々】白ごま・ラー油:適宜
①蓮根は飾り用に数枚を輪切りにし水にさらし、残りをみじん切りにする。ねぎは白い部分5㎝をみじん切りにし、残りを斜めに切る。白菜は芯と葉先を分けざく切りにする。大根は5mm程度のいちょう切りにし、舞茸は小房に分ける。
②ボウルにみじん切りの蓮根とねぎを入れ片栗粉①をふる。ひき肉と調味料Aを加えて混ぜこねて団子だねを作り、ピンポン玉くらいに丸め、表面に片栗粉②をふる。
③鍋に水300~400ml、鶏がらスープの素を入れて中火にかけ、白菜の芯、大根、蓮根団子、斜め切りの長ねぎ、舞茸を入れてふたをして野菜に火を通す。
④蓮根団子に火が通ったら、春雨、白菜の葉先を加える。
⑤調味料Bで調味し、器に盛り輪切り蓮根を飾り、白ごま、ラー油をふる。
くわな・れいこ 料理研究家。女子栄養大学で実践栄養学を学ぶ。新日本スポーツ連盟東京ランニングクラブ所属。
「スポーツのひろば」2021年1・2月号より