キャベツとあさりのバター蒸し煮|スポーツをする人のための元気が出るごはん〈86〉

旬の食材で冬の疲労回復を

春は芽吹きの季節。旬の食材をいただけると思うと、春を迎えるワクワク感が増してきます。今号は、そんな旬の食材を蒸し煮にしました。

アサリには、たんぱく質、鉄分、亜鉛、カリウム、カルシウム、ビタミンB12、タウリンなど、私たちの体に欠かせない栄養成分が含まれています。この中のビタミンB12は、骨髄で葉酸と一緒に血液を作る重要な役割を果たしています。動物性食品に幅広く含まれているので通常は不足しにくい栄養素ですが、ビーガンの人などは注意が必要です。

通年で手に入るキャベツですが、春から初夏にかけて流通する春キャベツは、ビタミンCの含有量が夏から冬の物より高いというデータもあります。春キャベツは、できるだけ水にさらさず生食がおすすめです。

あさりとキャベツ

作り方
【材料】(2人分) 大=大さじ 小=小さじ
キャベツ:1/8個(125g) 殻付きアサリ:150g 生しいたけ:3個 にんにく:1/2片バター:10g 白ワイン:大1 パセリ:大1/2

【作り方】
①アサリは海水程度の塩水(約3%)に10分くらいつけて砂を吐かせ、殻同士をこすり合わせてよく洗う。
②キャベツは2センチ幅に切る。生しいたけは石づきを取り薄切りにする。にんにくはみじん切りにする。パセリはちぎっておく。
③フライパンにあさりを入れて広げ、キャベツと生シイタケをのせ、にんにくを散らす。
④③にバターをちぎってのせ、白ワインを回し入れて、パセリを散らす。
⑤フタをして中火にかけ、煮立ったら弱火にする。あさりの殻がひらいたら、上下を返して全体に蒸し汁をからめ、全体で5分程度蒸し焼きにする。

*キャベツやしいたけ、にんにくは平らに広げながらのせると、火の通りが均一になります。
*アサリは砂出ししたものが出回っていますが、家でも砂出しをしたほうが安心です。殻が開いた後、早めに火を止めると身が硬くなりません。

「スポーツのひろば」2024年3月号より

くわな・れいこ 料理研究家。女子栄養大学で実践栄養学を学ぶ。新日本スポーツ連盟東京ランニングクラブ所属。

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