飾りだけではもったいない!
お皿の端やお弁当で料理に彩りを添えているパセリは、食べ残され、捨てられてしまうことも多い食材です。しかし、パセリには、健康や美容に効果のある栄養素が多く含まれていて、捨ててしまうにはもったいない食材です。
パセリは、ハウス栽培により一年中店頭に並んでいますが、春が旬で、葉が柔らかく食べやすくなります。
パセリには、βカロテンとビタミンCが多いという特徴があります。免疫力を強化したり、アンチエイジングに効果があるといわれるβカロテンは、トマトや赤ピーマンより多く含まれています(100g比較)。また、ビタミンCは、たんぱく質である肉や魚と一緒に食べることによりコラーゲンとなりも肌に良い効果をもたらします。さらに、ビタミンCにはメラニン色素抑制効果もあり、シミ対策となります。この他、ミネラルや食物繊維も豊富ですので、料理に彩りを添えるだけではもったいない食材です。
パセリのごま和え
作り方
【材料】(4人分)
パセリ:2~3株 オリーブオイル:大さじ1 すりごま(白):大さじ1 いりごま:大さじ1 しょうゆ:小さじ1、塩・こしょう:少々
① パセリは、一口大にちぎり、洗って水を切っておく。
② ボウルにオリーブオイル、2種類のごま、しょうゆ、塩、こしょうを入れ混ぜておく。
③ パセリの水気がなくなったら、ボウルにパセリを加えて、調味液を絡ませるように混ぜてから冷蔵庫に入れて、1時間くらいおく。
④ 盛り付ける前に、もう一度よく混ぜ、味を調えてから盛り付ける。
*パセリは味が染みやすいので、しょうゆ、塩は少なめに入れ、最後に味を見てから好みの味付けにしてください。
*材料を混ぜるのにボウルだけでなく、大きめの蓋つき容器やジッパー付き袋に入れて振っても作れます。
*パセリは、このほか、さっと茹でてかつお節やポン酢をかけるおひたし、てんぷら、卵焼きの具などに使えます。飾り物のパセリをそのまま食べるだけでなく、ちょっと手を加えて、栄養素豊富で、安価な食材を活用してください。
くわな・れいこ 料理研究家。女子栄養大学で実践栄養学を学ぶ。新日本スポーツ連盟東京ランニングクラブ所属。
「スポーツのひろば」2020年3月号より