あんこ玉|スポーツをする人のための元気が出るごはん〈48〉

ゲーム間に一口どうぞ

突然ですが、皆さんはつぶ餡派? それともこし餡派ですか? 私はつぶ餡派ですが、こし餡しか食べられないという友人がいます。そこで、つぶ餡とこし餡の栄養価の違いを調べてみました。

カロリーは、こし餡は茹でた小豆をこしているので、つぶ餡に比べ低くなっています。逆に、タンパク質、食物繊維、マグネシウム、リン、ビタミンEはこし餡に多く、カリウムはつぶ餡に2倍以上含まれます(水にさらして乾燥させるさらし餡は100g比で全体に高くなります)。

また、抗酸化作用・免疫力向上・肥満予防に効果が期待できるサポニンは、つぶ餡だけに含まれます。つぶ餡とこし餡にはカロリーやサポニンの有無などに違いはありますが、小豆には良質なたんぱく質が含まれていますので、ぜひ適度な量をマメに摂ってほしいものです。

ゲームやレース間に摂る中間食として、たんぱく質や糖質が摂れるあんこ玉はいかがですか。

あんこ玉

作り方 (約15個分)

【材料】
市販のこし餡:200g 粉寒天:1g 水:100cc
砂糖:小さじ1 

①あんこを15等分し、丸める。あんこが柔らかい場合は、鍋に移して水分を飛ばし固くする(固めのほうが扱いやすい)。丸めたら、冷蔵庫に入れ5分程度冷やす。
②小鍋に水を入れ、粉寒天を振り入れて、混ぜながら弱火にかける。
③寒天が溶けたら砂糖を加え、溶かす。
④寒天液が少ないので、計量カップなどの小さな容器に移し、冷やしておいたあんこ玉をくぐらせ、間を開けてトレイに並べる。寒天は固まるのが早いので、素早くやる。
⑤④を冷蔵庫で冷やせば出来上がり。

※今回は市販の餡を使いましたが、乾燥こし餡や手作りの餡でもかまいません。そうしたほうが、甘みを自分好みに調整できます。

※寒天液は上からかけても構いません。

※大会等に持っていく場合は、寒天が固まったことを確認してから、キャンディーのようにラップに包んでください。

※白こし餡を使うと、イチゴパウダーなど果物パウダーを混ぜることもできます。白こし餡はあまり見かけませんが、通販などでは扱っているようです。試してみてください。

くわな・れいこ 料理研究家。女子栄養大学で実践栄養学を学ぶ。新日本スポーツ連盟東京ランニングクラブ所属。
「スポーツのひろば」2021年12月号より

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