秋の味覚さつま芋を使って
近年、さつま芋の良さが再認識されているそうです。さつま芋に豊富に含まれるセルロース、ペクチンなどの食物繊維は、便秘を改善させるだけでなく、血液中のコレステロールを低下させる作用や血糖値をコントロールする働きもあります。
また、生体膜を守りがん細胞の増殖を抑制すると言われるβカロチン、糖質の代謝を助けるビタミンB1、老化現象のもとと言われる過酸化脂質が体内にできるのを抑制する働きがあるビタミンEなども、バランスよく含まれています。
さらに、さつま芋のビタミンCは加熱しても糊化したでんぷんの作用により壊れにくく、残存率が高いのも特徴です。体内の余分なナトリウムを排出しむくみの解消に効果があるカリウムも、豊富に含まれています。豊富な栄養素を含んださつま芋を、様々な形で摂りたいものです。
さつま芋のコンソメスープ
【材料】(4人分)
水:6カップ 固形コンソメスープの素:2個 しょう油:小さじ1 塩・こしょう:少々 さつま芋:5cm 大根:5cm 人参:8cm しめじ:1株 ほうれん草:2株 ハム:4枚 パスタ:50g ドライパセリ 適量
【作り方】
①下ごしらえ:大根はいちょう切り、人参は半月切り、しめじは石づきを取りほぐす。ほうれん草はゆでて3センチ程度に切る。さつま芋は5ミリ程度の角切りにし水にさらす。ハムは千切りにする。
②なべに大根と人参、水、固形スープの素を入れ、火にかける。
③沸騰後弱火にし、野菜が十分柔らかくなるまで煮込む。
④3に3分の1の長さに折ったパスタを加え、中火で約6分煮る。この時、100ccのお湯を足す。
⑤さつま芋を加える。
⑥さつま芋が柔らかくなったら、湯でほうれん草、ハムを加えひと煮立ちさせ、味見をしたうえで、塩・こしょうで調味し、火を止める。仕上げに、しょう油を加える。
⑦盛り付け後にドライパセリを散らす。
くわな・れいこ 料理研究家。女子栄養大学で実践栄養学を学ぶ。新日本スポーツ連盟東京ランニングクラブ所属。
「スポーツのひろば」2017年11月号より