ストレスのたまる季節 その対策
4月は、新年度を迎え、希望に胸膨らませる季節です。反面、新しい環境になりストレスを感じやすい時期でもあります。仕事が忙しく疲れが取れない、イライラや不安がひどく寝つけない夜がある・・・このような状態が出てきたら、ストレスがたまっている可能性があります。
私たちの体はストレスを感じると、ビタミンやミネラルを消費します。そして、ビタミンやミネラルが不足すると、疲れやすくなったりイライラが募ったりと、負のスパイラルになります。そこで、ストレスを感じたら意識してとりたい栄養素が、C・B1・B6・E、Kなどのビタミン類=果物類・野菜、カルシウム=干しエビやしらす干しなどの小魚・大豆製品・乳製品、マグネシウム=アーモンドなどの種実類・納豆・ひじき等、たんぱく質、トリプトファン=ゴマ・豚肉・豆腐・バナナなどです。
食べ物や食生活で直接、ストレスの原因を可決できるわけではありませんが、健康を維持するために必要な栄養素が不足している時にストレスを感じやすくなったり、ストレスに弱くなるなど、食とストレスは密接なかかわりがあるようです。趣味や運動などでこまめにストレスを発散させる他に、ストレスに効果があるといわれる食べ物や飲み物を意識して摂取してみましょう。*トリプトファン=アミノ酸の一種、幸福感や多幸感をもたらす脳内ホルモンのセロトニンの材料となるため、摂取するとストレスが緩和されるといわれている。
いり豆腐
小松菜はカルシウム含有量がほうれん草の約3倍、たんぱく質が含む豆腐、ビタミンDを含む卵ととれば、体内でのカルシウム吸収率がさらにアップします。
【材料】
木綿豆腐:1/2丁(150g) 小松菜:100g サラダ油:大さじ1/2 ちりめんじゃこ:10g 砂糖:大さじ1/2 しょう油:大さじ1/2 溶き卵:1/2個分
【作り方】
①小松菜は2㎝の長さに切る。
②フライパンにサラダ油を中火で熱し、ちりめんじゃこ、小松菜を炒める。
③小松菜がしんなりしたら、豆腐を手で崩しながら入れて炒める。水気が出てきたら、砂糖、しょう油を加えてさらに炒め、汁けがとんだら卵を流しいれ、大きくまぜながらサッと炒める。
くわな・れいこ 料理研究家。女子栄養大学で実践栄養学を学ぶ。新日本スポーツ連盟東京ランニングクラブ所属。
「スポーツのひろば」2018年4月号より