アスパラガスとパプリカの胡麻和え|スポーツをする人のための元気が出るごはん〈52〉

初夏の旬を食卓に

初夏を迎えると、トマトやアスパラガス、パプリカなど色鮮やかな野菜類の路地物が流通し始めます。

アスパラガスは、野菜には珍しく多年生で、春先に延び出した新芽を食べます。アスパラガスには疲労回復作用があるアスパラギン酸が多く含まれています。アスパラギン酸には利尿作用もあり、カリウムとの相乗効果で体内の水分バランスを整えます。また、血管を強化するルチン、骨を健やかに保つビタミンK、貧血を予防する葉酸と、機能性成分をバランスよく含む野菜です。光を当てて育てるグリーンアスパラガスと、土をかぶせ遮光して栽培するホワイトアスパラガスがありますが、栄養価が高いのは、グリーンアスパラガスです。

パプリカは、ピーマンと同様に唐辛子を改良し辛みを除き、甘みを持たせて生食できるようにしたものです。ピーマン、パプリカともにビタミン?やE、βカロテンなどが豊富ですが、完熟したものを収穫するパプリカのほうがより多く含まれています。

アスパラガスとパプリカの胡麻和え

作り方(2人分)

【材料】グリーンアスパラガス:1束 パプリカ(赤):1/2個 A〔白すりごま:大さじ2 しょうゆ:小さじ2 みりん:小さじ1 ごま油:小さじ1〕 
① アスパラガスは根元の固い所を切り落とし、かたい部分の皮をむき、3センチの長さに切る。(皮は捨てずにとっておく)
② パプリカは種を取り、1センチ幅、3~4センチの長さに切る。
③ 鍋で湯を沸かし塩少々(分量外)を加え、パプリカをサッとゆでてザルなどで取り出す。同じ湯にむいた皮とともにアスパラガスを入れ、ゆでる。ともに冷ましておく。
④ ボウルに〔A〕をあわせ、③を和える

*アスパラガスを皮とともにゆでると、香りが移り、風味良くゆであがります。
*パプリカはカラーバリエーションが豊富です。合わせる食材との彩りを考えて選んでみると、料理がより引き立つと思います。選ぶ際につい大きいものを選びがちですが、小さめのほうが柔らかいです。
*グリーンアスパラガスは、穂先がふっくらしている、根元が筋張っていないか、三角形のはかまが均一に並んでいるかを見てください。

くわな・れいこ 料理研究家。女子栄養大学で実践栄養学を学ぶ。新日本スポーツ連盟東京ランニングクラブ所属。

「スポーツのひろば」2022年5月号より

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