えのきわかめ&カリカリ焼き|スポーツをする人のための元気が出るごはん〈38〉

食欲の秋に手軽なもう一品を

秋を迎えると、涼しさが増すせいか、食欲がいつも以上に増しますね。カロリーが低く、食物繊維・ビタミン豊富な一品をどうぞ。

えのき茸は、白くてひょろっとした見た目から栄養が少ないように思われるかもしれませんが、数種類のビタミンを含んでおり、栄養豊富な食材です。含まれるビタミンは、B1、B2、D、ナイアシン。ビタミンB1は、糖質をエネルギーに変える働きをします。ビタミンB2は、糖質や脂質、タンパク質をエネルギーにするなどの代謝を支える働きをしています。

ビタミンDは脂溶性ビタミンで、腸管や腎臓でカルシウムとリンの吸収を促進し、骨の形成と成長を促す働きがあります。ナイアシンは水溶性で、細胞でエネルギーを産生する際に働く酵素を補助する働きをします。これらの他、食物繊維も含まれています。

一年中安定して手に入れることができ栄養豊富なえのきを、鍋の具だけにしておくのはもったいないですね。

えのきわかめ&カリカリ焼き

作り方【材料】(2人分)

《えのきわかめ》 えのき:1袋 わかめ:20g
マヨネーズ:大さじ1 しょうゆ:小さじ1 
ごま油:小さじ1 鶏がらスープの素(顆粒):小さじ2

①わかめは水洗いをしてから、沸騰させたお湯でひと煮立ちさせ、一口大に切る。
②えのきは石づきを落とし、水と一緒に耐熱容器に入れ、電子レンジで1分程度(しんなりするまで)温め、水をよくきる。
③ボウルで調味料を混ぜ合わせ、①と②を加えてよく和える。

《えのきのカリカリ焼き》 えのき:1袋 めんつゆ:少々 薄力粉:少々 油:適量

①えのきは石突を落とし、長さを半分に切りバラバラにほぐしながらボウルに入れる。
②めんつゆを絡ませ薄力粉をまぶし、どうにかまとまるくらいまで水を少しずつ加える。
③少し多めの油をフライパンで温め、②のえのきを小さく平らにしながら揚げ焼きにする。

*えのきは、榎が朽ちた後に見られることから「えのき茸」と呼ばれています。また、煮るとなめこのようになることからなめ茸とも呼ばれます。天然のえのきは茶褐色でカサも大きく、私たちが食べているものとはまったく違う見た目をしています。品種改良を重ね、白い見た目のえのきが一般的になりました。

くわな・れいこ 料理研究家。女子栄養大学で実践栄養学を学ぶ。新日本スポーツ連盟東京ランニングクラブ所属。
「スポーツのひろば」2020年11月号より

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