伝統食材を食卓に
和食が注目される中、日本の伝統的食材も見直され始めています。乾物の「高野豆腐」もその一つ。高野豆腐の起源は諸説あり、呼び名も「高野豆腐」「凍り豆腐」「凍み豆腐」などいろいろですが、豆腐を凍らせてから乾燥させる製法は共通です。
高野豆腐は素が豆腐ですので、たんぱく質が豊富に含まれます。可食部(乾燥時)100g中50.5g、約半分がたんぱく質でできていることになります。たんぱく質だけでなく、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分、イソブラボンやビタミンE。集中力を高め脳の集中力を高める効果が期待されている「レシチン」、コレステロールを除去し動脈硬化の原因となる過酸化脂質の生成を抑えるといわれる「大豆イソフラボン」なども含んでいます。
栄養豊富な高野豆腐をもっと食卓にのせてみませんか。
高野豆腐のしょうが焼き
作り方(2人分)
【材料】高野豆腐:4個 豚ロース薄切り:100g 小麦粉:適量 ごま油:適量
合わせ調味料=しょうゆ:大さじ2 はちみつ:大さじ2 水:50ml しょうが(すりおろす):1かけ
付け合せ:グランドリーフ、トマト
①高野豆腐は水に3~5分ほどつけてもどし(商品によって戻し時間が違う場合があるので袋の説明に従う)、水気を絞って3等分にする。
②豚肉は縦半分に切り、高野豆腐にまきつけて小麦粉をまぶす。
③合わせ調味料を混ぜておく。
④フライパンにごま油を熱し、②を中火で焼く。
⑤全体に香ばしく焼けたら火を止め、合わせておいた調味料を回しかけ、再び火をつけてからめる。
⑥皿に盛り付け、野菜を飾る。
*高野豆腐にはビタミン類が少ないので、緑黄色野菜を組み合わせましょう。
*「きしむ歯ざわりが苦手」という人には、乾燥のままおろし金でおろしたり、「粉豆腐」(長野県特産品)を利用するなどの方法もあります。
くわな・れいこ 料理研究家。女子栄養大学で実践栄養学を学ぶ。新日本スポーツ連盟東京ランニングクラブ所属。
「スポーツのひろば」2018年10月号より