夏野菜を使ったレシピ
今年もうっとうしい季節が来ます。この時期を乗り切るには、食欲を増進する工夫と、体力の消耗を防ぐたんぱく質、エネルギーの代謝をサポートするビタミンB群、汗で失われる水分とカリウムなどのミネラル類を、食事でしっかり摂ることが大切です。
毎日続く雨や蒸し暑さなどで気分が沈みがちな時期ですが、食卓を華やかに彩ってくれるおいしい食材は目白押しです。食欲を高める香辛料や香味野菜、抗菌作用・防腐作用のある酢や梅干し、しょうがなどを使って、爽快感や風味ある食卓にしましょう。
火のそばにいるのもつらい季節でもありますので、火の通りにくい部分に切りこみを入れたり、野菜をいつもより薄く切ってみるなど、ひと手間で調理時間が短くなります。一つの料理で多くの食材が摂れるような工夫もしてみましょう。
ラタトゥイユ
作り方
【材料】(4人分)
ズッキーニ:1本 なす:2個 セロリ:10cm(30g) 玉ねぎ:1個 パプリカ(黄):1個 にんにく:1片分 トマト缶(ホール):1缶(400g) 白ワイン:1/4カップ ローリエ:1枚 塩・こしょう:少々 オリーブオイル:大さじ2
①ズッキーニ、なすはへたを取り3cm幅の半月切りにし、なすは水に放す。セロリはすじを取り8mm幅に切る。玉ねぎは2cm角に切り、パプリカはへたと種を取り乱切り、にんにくは薄切りにする。
②フライパンにオリーブオイルを弱火で熱し、玉ねぎ、にんにくを入れ、全体に油がまわるまで炒める。
③ズッキーニ、なす、セロリを加え、中火でしんなりするまでていねいに炒める。
④パプリカを加え、全体に油がまわるまでさらに炒める。
⑤トマト缶を汁ごと加え、粗くつぶす。白ワイン、ローリエを加えてサッと混ぜ合わせフタをして、弱火で20分ほど煮る。汁けが足りなくなったら、途中で水(分量外)を適量加える。
⑥フタを取り1~2分軽く混ぜて、ツヤが出たら、塩・こしょうで味を調える。
くわな・れいこ 料理研究家。女子栄養大学で実践栄養学を学ぶ。新日本スポーツ連盟東京ランニングクラブ所属。
「スポーツのひろば」2018年6月号より