家計の救世主!? もやしを使って
今年に入って食品の値上げが続きやりくりに悩むなんてことありませんか？ そんな時は、懐にやさしく栄養豊富なもやしを使いましょう。
もやしは95％が水分、低カロリーの野菜です。弱々しい見た目ですが、栄養価が高いのが特徴。疲労回復に効果があるビタミンＢ1、粘膜を保護するビタミンＢ2、カルシウム、貧血予防の葉酸や鉄などを含みます。さらに抗酸化作用があるビタミンＣ、スタミナを強化するアスパラギン酸も接種できます。食物繊維も多く、整腸作用や美肌効果も期待できます。
もやしの種類には大豆もやし(豆もやし)、緑豆もやし、ブラックマッペがありますが、大豆もやしは、ほかの2種に比べたんぱく質やアスパラギン酸を多く含んでいるので、疲れた日には大豆もやしを使うのがおすすめです。
もやしとベーコンの酒蒸し
作り方
【材料】(２人分)
もやし：1/2袋 ベーコン：２枚 酒：大さじ１ 塩・こしょう：各少々
① ベーコンは５ミリ幅に切る。
② フライパンに、もやし、ベーコンを入れ、塩、こしょうをふってから酒を回し入れる。
③ フタをして、弱火の中火で４～５分蒸し煮にする。
＊お酒を増やすと風味が増します。
＊もやしの栄養成分であるビタミンＣ、ビタミンＢ?、カリウムは水に溶けやすい性質を持っているので、蒸し煮や汁まで食べるスープ、炒め物がおすすめです。
＊緑豆もやしはくせがないのでどんな料理にも合い、大豆もやしは豆ともやしの2つの食感、ブラックマッペはしっかりした食感があります。それぞれの良さを生かして調理したいですね。
＊豆知識=もやしのゆで方
【水からの場合】鍋にたっぷりの水ともやしを入れ、火にかける。沸騰したら軽くかき混ぜてからザルにあげそのまま冷やす。しゃきしゃきとした食感を残すゆで方。
【お湯からの場合】沸騰したたっぷりの湯にもやしを入れ、再び沸騰したら10～15秒でザルにあげ、そのまま冷やす。栄養の損失が少ないゆで方。
「スポーツのひろば」2023年10月号より
くわな・れいこ 料理研究家。女子栄養大学で実践栄養学を学ぶ。新日本スポーツ連盟東京ランニングクラブ所属。