さっぱり食べる冷やしメニュー
暑い夏がやってきます。日本の夏は湿度が高く、蒸し暑さが続きます。そのため、胃腸が弱り、食欲が落ちやすくなります。そんな時は、口当たりの良い冷たいそうめんなどは、とてもおいしく感じます。がしかし、そうしたものばかり食べていると、栄養が偏ります。試してみたのが、冷や汁です。
宮崎県を代表する郷土料理の冷や汁は、焼いたアジやいわしなどをほぐし、焼き味噌をのばした汁に、夏野菜のキュウリやミョウガなどの薬味を入れてよく冷やし、熱々のご飯にかけて食べる料理です。地元では、擂ったピーナッツやトウガラシ、アジのいりこを使うそうですが、アレンジしてあります。
この他にも、オクラやトマトなど家にある野菜や、アジの代わりに鶏のささみを使うと、また違った味が楽しめます。ご飯にかける以外にも、そうめんやうどんのつけ汁にも使えます。
冷や汁は、北関東や上越など宮崎以外の地域でも食べられているそうです。それぞれの地域で手軽に手に入る食材に変化しているようですが、農家の夏のスタミナ源だったのでしょう。糖質に偏りがちの夏の食事に、冷や汁を試してみてください。
アジの干物の冷や汁
【材料】2人分
アジの開き:1枚 みそ:大さじ1.5(15g) だし汁1.5カップ 木綿豆腐1/3丁
キュウリ:1/2本 ミョウガ:1本 しその葉:5枚 すりゴマ:大さじ1
煎りゴマ:大さじ1 おろししょうが:少々 ご飯:2杯分(360g)
【作り方】
① アジの開きは焼き、暖かいうちに骨と皮を除き、身を細かくほぐす。
② アルミホイルにみそを薄くのばし、オーブントースターでこんがりと焼き色がつくくらいまで焼き、冷ましておく。
③ 鍋にダシ汁を入れ温め、ほぐしたアジと、豆腐を手でくずしながら加える。
④ ③に焼きみそを溶きいれ、ひと煮立てさせ、冷ます。
⑤ キュウリ、ミョウガを薄めの小口切り、しそは千切りにし、すりゴマ、おろししょうがとともに、④に加えて冷蔵庫で冷やしておく。
⑥ あつあつのごはんに、⑤をかけ、いりゴマをふって食する。
アジの開きは焼き、暖かいうちに骨と皮を除き、身を細かくほぐす。
アルミホイルにみそを薄くのばし、オーブントースターでこんがりと焼き色がつくくらいまで焼き、冷ましておく。
鍋にダシ汁を入れ温め、ほぐしたアジと、豆腐を手でくずしながら加える。
③に焼きみそを溶きいれ、ひと煮立てさせ、冷ます。
キュウリ、ミョウガを薄めの小口切り、しそは千切りにし、すりゴマ、おろししょうがとともに、④に加えて冷蔵庫で冷やしておく。
あつあつのごはんに、⑤をかけ、いりゴマをふって食する。
くわな・れいこ 料理研究家。女子栄養大学で実践栄養学を学ぶ。新日本スポーツ連盟東京ランニングクラブ所属。
「スポーツのひろば」2017年7・8月号より