アジの干物の冷や汁|スポーツをする人のための元気が出るごはん〈5〉

さっぱり食べる冷やしメニュー

暑い夏がやってきます。日本の夏は湿度が高く、蒸し暑さが続きます。そのため、胃腸が弱り、食欲が落ちやすくなります。そんな時は、口当たりの良い冷たいそうめんなどは、とてもおいしく感じます。がしかし、そうしたものばかり食べていると、栄養が偏ります。試してみたのが、冷や汁です。
 宮崎県を代表する郷土料理の冷や汁は、焼いたアジやいわしなどをほぐし、焼き味噌をのばした汁に、夏野菜のキュウリやミョウガなどの薬味を入れてよく冷やし、熱々のご飯にかけて食べる料理です。地元では、擂ったピーナッツやトウガラシ、アジのいりこを使うそうですが、アレンジしてあります。
 この他にも、オクラやトマトなど家にある野菜や、アジの代わりに鶏のささみを使うと、また違った味が楽しめます。ご飯にかける以外にも、そうめんやうどんのつけ汁にも使えます。
 冷や汁は、北関東や上越など宮崎以外の地域でも食べられているそうです。それぞれの地域で手軽に手に入る食材に変化しているようですが、農家の夏のスタミナ源だったのでしょう。糖質に偏りがちの夏の食事に、冷や汁を試してみてください。

アジの干物の冷や汁

【材料】2人分
アジの開き:1枚  みそ:大さじ1.5(15g)  だし汁1.5カップ  木綿豆腐1/3丁  
キュウリ:1/2本  ミョウガ:1本  しその葉:5枚  すりゴマ:大さじ1  
煎りゴマ:大さじ1  おろししょうが:少々  ご飯:2杯分(360g)
【作り方】
① アジの開きは焼き、暖かいうちに骨と皮を除き、身を細かくほぐす。
② アルミホイルにみそを薄くのばし、オーブントースターでこんがりと焼き色がつくくらいまで焼き、冷ましておく。
③ 鍋にダシ汁を入れ温め、ほぐしたアジと、豆腐を手でくずしながら加える。
④ ③に焼きみそを溶きいれ、ひと煮立てさせ、冷ます。
⑤ キュウリ、ミョウガを薄めの小口切り、しそは千切りにし、すりゴマ、おろししょうがとともに、④に加えて冷蔵庫で冷やしておく。
⑥ あつあつのごはんに、⑤をかけ、いりゴマをふって食する。

アジの開きは焼き、暖かいうちに骨と皮を除き、身を細かくほぐす。
アルミホイルにみそを薄くのばし、オーブントースターでこんがりと焼き色がつくくらいまで焼き、冷ましておく。
鍋にダシ汁を入れ温め、ほぐしたアジと、豆腐を手でくずしながら加える。
③に焼きみそを溶きいれ、ひと煮立てさせ、冷ます。
キュウリ、ミョウガを薄めの小口切り、しそは千切りにし、すりゴマ、おろししょうがとともに、④に加えて冷蔵庫で冷やしておく。
あつあつのごはんに、⑤をかけ、いりゴマをふって食する。

くわな・れいこ 料理研究家。女子栄養大学で実践栄養学を学ぶ。新日本スポーツ連盟東京ランニングクラブ所属。

「スポーツのひろば」2017年7・8月号より

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