豚肉のキムチ和え|スポーツをする人のための元気が出るごはん〈16〉

残暑を乗り切るレシピ

まだまだ厳しい残暑が続く9月、夏の暑さによる疲れが出たり、食欲不振になったりします。そんなときには、香辛料や柑橘類、酢の物などの酸味を献立に入れると食べやすくなります。
 今月号は、そんなときにぴったりの、さっぱりしたメニューです。
 豚肉のビタミンB1は、糖質をエネルギーに変えるときに必要な栄養素で疲労回復に役立ちます。夏バテなどの時には、脂質の取りすぎに注意しつつ、積極的にとりたいですね。
 白菜キムチに使われている唐辛子の辛みの主要成分であるカプサイシンは、体内の代謝を促し、食欲増進に効果があります。さらにトマトは、抗酸化作用があるリコピンを多く含みます。健康面でさまざまな効果が期待できます。
 トマトの皮が気になるときは、湯むきをすると食べやすくなります。また、辛さが苦手な人はキムチの量を加減してください。

豚肉のキムチ和え

【作り方】
材料(2人分)
豚肉ロースしゃぶしゃぶ用:150g もやし:100g トマト:1個 キュウリ:2分の1本 
白菜キムチ:80g 白いりゴマ:少々 ごま油:小さじ1
①もやしをゆで、ざるにあげ冷ましておく。
②鍋に湯を沸かし、豚肉を1枚ずつ入れてゆで、冷水にとり、ペーパータオルでよく水気をしぼる(ゆで汁は捨てずに、スープにします)。
③トマトは一口大に切る。キュウリは味がしみ込みやすいようにすりこぎなどでたたいてから、一口大に切る。白菜キムチが大きい場合は、食べやすい大きさに切る。
④ボウルに、ゆでた豚肉、白菜キムチ、キュウリ、トマトをあえ、香り付けにごま油をかけ、白ゴマをふる。
⑤皿に、冷ましたもやしをしき、④を盛り付ける。
*ビタミンB1は水溶性ビタミンなので、豚肉のゆで汁は、玉ねぎやレタス、ワカメなどを入れたスープにすると無駄がありません。

くわな・れいこ 料理研究家。女子栄養大学で実践栄養学を学ぶ。新日本スポーツ連盟東京ランニングクラブ所属。

「スポーツのひろば」2018年9月号より

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