簡単栗きんとん|スポーツをする人のための元気が出るごはん〈59〉

手間をかけずに新年を祝う

突然ですが、皆さんはおせち料理を手作りしていますか?私は、黒豆と栗きんとん、がめ煮(福岡の郷土料理)だけ。おせち料理すべてを作るのは無理だし、全部を市販にするのも気が引ける。そこで、あまり手間がかからない3品になりました。

栗きんとんというと、手間がかかるイメージがありませんか? 2つの食材で作る、わが家の簡単栗きんとんを紹介します。

きんとんは「金団」と書き、金の団子や布団の意味。転じて小判や金塊に例えられ商売繁盛や金運をもたらす福食として、おせち料理の定番となりました。また、栗は「勝ち栗」といわれ、勝機を高める縁起物と重宝された経緯があります。黄色は新年の食卓を華やかにしますね。

簡単栗きんとん

作り方

【材料】
さつまいも:1本(400g位) 栗の甘露煮:(200g位の小瓶)

①さつまいもは1センチくらいの輪切りにし、皮の内側のスジのところまで厚く皮をむく。水にさらす。(皮はきんぴらなどに)

②鍋にさつまいも、かぶるくらいの水を入れ、中火にかける。芋に竹串がすっと通るくらいまでゆでる。水が多い時は捨てる。

③②をすりこぎでつぶし、ゴムベラでなめらかになるまで混ぜる。熱いうちに裏ごしし、芋の細かい粒をなくす。

④栗のシロップを入れまぜる。シロップがまざりつやが出てきたら、栗を加えつぶさないように全体をまぜ合わせる。

*裏ごしが面倒な時はつぶすだけでも大丈夫です。芋の粒が少しくらい残っても、それも味わいになります。裏ごし器がないときはザルを使ってください。
*芋をゆでるときにくちなしの実を入れると、鮮やかな黄色になります。また、金時芋など、さつまいもの種類によっても違ってきます。
*甘みが足りないときは、芋をつぶしたあとに砂糖やみりんを加え弱火にかけます。ただし、味を見ながら加えてください。
*長期間の保存はできません。

くわな・れいこ 料理研究家。女子栄養大学で実践栄養学を学ぶ。新日本スポーツ連盟東京ランニングクラブ所属。

「スポーツのひろば」2023年1・2月号より

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