パプリカと長ねぎの豆腐炒め|スポーツをする人のための元気が出るごはん〈34〉

免疫力をアップには

今年の春から晩春は、コロナウイルス感染の広がりで、スポーツも含め様々な社会活動が制限、規制されました。そんな中、免疫力を高め強い体を作るための食材にも注目が集まっています。そこで、今月号は免疫力に焦点を当てます。
一概に免疫力アップといっても、不調や予防したい症状によって強化したい部位が異なるので、必要な栄養素も変わってきます。
今号は、免疫力を高めウイルスから体を守る働きや活性酵素から体を守る働きが期待できるビタミンC、皮膚や粘膜を正常に保つ働きがあるビタミンA、免疫細胞の働きを高める作用と抗酸化作用のあるビタミンKを含むレシピです。
これらの他、免疫細胞の材料となる良質のたんぱく質、腸内環境を整えて免疫力を底上げする乳酸菌なども積極的に取り入れたいものです。また、免疫力を高めるには、十分な睡眠、適度な運動など規則正しい生活を送ることも重要です。笑うことも効果があるそうです。

パプリカと長ねぎの豆腐炒め

作り方【材料】(2人分) 
赤パプリカ:1個 長ねぎ:1/2本
木綿豆腐:小1丁 サラダ油:大さじ1/2 塩・こしょう:少々
① パプリカは2cm角に切る。長ねぎは縦に4割にしてから1cm幅にきる。
② フライパンにサラダ油を熱し、長ネギとパプリカを炒める。
③ 長ねぎがしんなりしたら、木綿豆腐を崩しながら加える。
④ フライパンを振りながら大きく混ぜ合わせ、豆腐が温かくなり全体がなじんだら、塩、こしょうで味を調える。

*ゴマ油でいためると中華風になります。カレー粉やしょうゆで調味しても、塩・こしょうとは違った味が楽しめます。
*苦みが少なく甘みのあるパプリカは、ビタミンCやビタミンE、βカロテンが、同じ品種のピーマンに比べ多く含まれています。
また、パプリカに含まれるビタミンPは、加熱調理をしてもビタミンCを損なわずに守る働きを持っています。過熱をすると甘みが増すので、炒めたり、蒸したりすると食べやすくなります。
*長ネギに含まれるネギオールという成分は殺菌作用や発汗、解熱作用があり、パプリカのビタミンCと豆腐に含まれる新陳代謝を促す亜鉛で、免疫力を上げる効果が期待できます。

くわな・れいこ 料理研究家。女子栄養大学で実践栄養学を学ぶ。新日本スポーツ連盟東京ランニングクラブ所属。
「スポーツのひろば」2020年5月号より

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