新玉ねぎドレッシングの温サラダ|スポーツをする人のための元気が出るごはん〈87〉

「新」の食材を楽しもう

 新1年生、新入社員等々、「新」が飛び交う4月。食材でも、新じゃが、新玉ねぎが出回ります。
 新玉ねぎは、収穫後、乾燥せずに出荷されるので、辛みが少なく、サラダなど生で食べてもおいしい特徴があります。乾燥し保存性を高めた通常の玉ねぎと栄養成分の違いはありません。
 新玉ねぎには、血液をさらさらにする硫化アリル、抗酸化作用や抗炎症作用などの生理作用が報告されるケルセチンなど、体に嬉しい栄養がたっぷり含まれています。硫化アリルは水に溶けやすい性質があるので、辛みを和らげるには空気にさらします。また、加熱しすぎないこと、ビタミンB1と一緒に摂ることに気をつけると、効率よく栄養を摂取できます。
 長期間、保存できないので早めに食べきりましょう。

新玉ねぎドレッシングの温サラダ

作り方
【材料】(2人分) 大=大さじ 小=小さじ
卵:1個 新じゃがいも:中1個 スナップエンドウ:6本 〔A〕新玉ねぎ:中1/3個 しょうゆ:小2.5 砂糖:小1 酢:大1 オリーブオイル:大1/2

【作り方】
① 鍋に水と卵を入れて火にかけ、13分加熱(固ゆで)し、殻をむき8等分に切る。
②新じゃがいもは汚れを落とし、皮付きのまま一口大に切る。鍋に水とともに入れ、沸騰後、中火で5分間加熱する。
③ スナップエンドウはすじを取り、②の鍋に加え、さらに約1分半ゆでたら、じゃがいもとともにザルにあげる。スナップエンドウを半分に割る。
④ 玉ねぎはヘタと皮をとってからすりおろし、他の調味料と混ぜ合わせ、ドレッシングを作る。
⑤ 器に、ゆで卵、じゃがいも、スナップエンドウを盛り付け、ドレッシングをかける。

*新玉ねぎドレッシングは、ほうれん草やトマト、レタスなどの野菜、豚しゃぶや炒めた鶏肉、鰹のたたきなどにも合うと思いますので、試してみてください。特に、ビタミンB1が豊富に含まれている豚肉や鰹と、硫化アリルを含む玉ねぎを一緒に摂ると、疲労回復効果が期待できます。

「スポーツのひろば」2025年4月号より

くわな・れいこ 料理研究家。女子栄養大学で実践栄養学を学ぶ。新日本スポーツ連盟東京ランニングクラブ所属。

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