「秋バテ」していませんか?
厳しい暑さを乗り越え、「ホッ」していたら、なんだか体の調子が悪い…ことがありませんか。
夏の疲れに加え、1日の温度差が大きい秋も体調管理には気をつけたい季節です。豊富な秋の味覚を積極的に食事に取り入れましょう。今月は、秋の初めが旬の「梨」です。
梨は、みずみずしい果汁が特徴だけあって90%近くが水分ですが、すっきりとした酸味にはクエン酸やリンゴ酸の有機酸や、アミノ酸の一種であるアスパラギン酸を含み、いずれも疲労回復効果があります。
爽やかな甘みはソルビトールという糖アルコールで、喉の炎症を抑える他、便秘解消に効果があると言われています。
また、独特のシャリシャリ食感は石細胞の食物繊維で、これも腸内環境を整える作用があります。たんぱく質分解酵素も含むので、肉を柔らかくするためにすりおろした果肉を加えることもあります。
梨のデザート
作り方
【材料】
梨:1個 氷砂糖:2~3個(なければハチミツ:大さじ1) 刻みしょうが:少々(ない場合はチューブのしょうが1㎝位)
【作り方】
① 梨を横半分に切り、スプーンで芯をくり抜く。
② できた穴に、氷砂糖としょうがを入れ、深めの皿にのせ、ふんわりとラップをかけ、電子レンジに約6分加熱すれば、完成。
*レンジから取り出すときにお皿が熱くなっているので、注意しましょう。
*冷やしてもおいしいですが、熱いうちに食べると体がホカホカし、喉のイガイガも緩和されます。
*お皿にあふれた果汁は咳止めになるので、残さずに飲み干してください。生姜も使っていますので、より効果が期待できます。
*梨の利用法には、他に梨酢もあります。野菜にはもちろん、白身魚やホタテのお刺身などにも合いますので、試してみてください。
梨酢の簡単な作り方=むいた梨を塩水に短時間漬ける。水気を切りすりおろす。酢としょうゆを加えてかき混ぜる。
「スポーツのひろば」2024年10月号より
くわな・れいこ 料理研究家。女子栄養大学で実践栄養学を学ぶ。新日本スポーツ連盟東京ランニングクラブ所属。