サッカーユニフォーム 88番・44番は着用禁止?|SPORTS×TOPICS

サムライブルーに象徴されるサッカー日本代表のユニフォーム。FIFAワールドカップでもひと際目立つ色合いですね。また、各国のいろいろなユニフォームを観るのもサッカー観戦の楽しみの一つです。

 日本サッカー協会(JFA)のユニフォーム規定を見ると、色、背番号、サイズなど細かい規定があります。例えば、審判員が黒いシャツを着用するため同じ黒や黒に見える色(紺色)はユニフォームとしては認められていません。また、背番号については通常1から99まで使われていますが、規定では使用できる番号に制限があります。Jリーグでは2023シーズンから「0は不可、1はゴールキーパー、2~11はフィールドプレーヤー、12~99はポジションと無関係」と改定されています。

 一方、88という数字を禁止している国があります。イタリアサッカー界ではナチスにちなんだ番号ということで着用が禁止、反ユダヤ主義と戦う姿勢を示す一環としてこのルールが採用されています。ナチスのスローガンの「Heil Hitler=ハイル・ヒトラー(ヒトラー万歳)」の中にあるHは8番目のアルファベット。Hが二つ並んでいるから88となるというのがその理由。

 また、ドイツメディアが伝えるところ、ドイツ代表の新ユニフォームを巡り、製造元アディダスはナチス親衛隊ロゴを連想させるとの指摘を踏まえ「44」のユニフォームの一般販売を中止。問題となったのは3月に発表された新モデルの背番号のデザイン。

 「4」の形が独特で「44」と並べるとナチス親衛隊(SS)のロゴに似ているとSNS上で批判が。代表選手が44番を着用することはないがネットショップで自分の名前と組み合わせての注文は可能。アディダスは「あらゆる形の排外主義や反ユダヤ主義に反対する」と強調。

 ちなみにネット検索したところ、なるほど! この指摘に思わず納得。「ところ変われば品変わる」といいますが、背番号にこのようなメッセージがあることを彷彿とさせてくれる話題でした。
(「ひろば」副編集長・園川峰紀)

「スポーツのひろば」2024年6月号より

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