フェンス越えの「本塁打」はアウト?|ベースボール5(ファイブ)とは

最近、少人数でどこでも手軽にできるスポーツが色々考案されていますね。例えば若者に人気があるバスケットボールでは3on3、ラグビーでは本来15人制だったものが7人制に、サッカーでは5人の選手が競うフットサル、バレーボールでは二人の選手がアタック・レシーブを行うビーチバレー等々。昔懐かしい三角ベースボールはちょっと違いますが…。

この中でラグビーやビーチバレーはオリンピック種目となっていますが、2020東京では正式種目として行われる野球・ソフトボールは次の2024パリ大会では落選しています。危機感を持った世界野球ソフトボール連盟(WBSC)は、欧州での認知度アップと若者への普及を狙った新競技として、5人制の「ベースボール5」のルールを2018年に考案・発表。バットを使わず、投手もいない「手打ち野球」のような競技です。

そのルールはいたって簡単。打者は自分でトスした球を手で打つ。柔らかいゴムボールを使うため、グラブも使わない。打球は内野でワンバウンドさせる必要があり、本塁打はなし。5イニング制で試合時間は短く、野球が五輪採用時に問題視されたテレビ放送にも適しているとのこと。

野球は道具に多額の費用が必要なのでその点が途上国を含めた世界的普及の妨げになりますが、この新競技にはその心配がありません。フィールドは18m四方の正方形。立派な球場を作らなくてもゲーム可能となります。

ベースボール型競技の普及目標は、今後10年で10億人とのこと。5人制が起爆剤となるか? ラグビー・バスケにつづく3匹目のドジョウはいるか? 注目に値する競技となるか、しばらく様子見が続きますね。ちなみに2022年カタールで開催されるユース五輪では、ベースボール5が正式種目として採用されるそうです。(ひろば編集委員・園川峰紀)

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