スキージャンプの 「テレマーク」とは?|SPORTS×TOPICS

テレマークとは、ノルウェー南部にある県の名前です。ノルウェー発祥のスキーの回転技術には2種類があります。どちらもその発祥地の名前がついています。

一つはクリスチャニア(首都オスロの旧名)で、スキーを平行にしたまま高速で回転します。もう一つがテレマークスキーで、ターン外側の脚を前へ出し、内側の脚を後ろへ引いて(踵が上がる)、スキーを前後に開いて回転します。今でも、距離競技のクロスカントリースキーや、山スキーでこの技術がつかわれています。

ジャンプはノルディックスキーのひとつで、ノルウェーなど北欧を中心に発達した競技です。この足を前後にずらしたテレマーク姿勢が、着地の理想とされています。膝を曲げて腰を落とし、両足を前後にずらして上体を起こし、両腕を左右に伸ばす姿勢です。この姿勢がとれないと、飛型点で審判員一人あたり最大4点の減点となります。

〈参考〉「日本ジャンプ陣 栄光への挑戦!」折山淑美(著)2013年 世界文化社/「ブリタニカ国際大百科事典」など

「スポーツのひろば」2024年3月号より

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