ちょっと話題のバラクラバ?|SPORTS×TOPICS

スキー場ではマスクははずしても良いのですが、コロナが完全に終息したわけではないので、マナーとして鼻と口を覆っています。ネックウォーマーは口を覆ってもズルズル落ちてくるので、一番良いのは防寒対策にもなる「バラクラバ」です。

日本語にすると「目出し帽」ですが、これは凶悪な強盗を思い浮かべるので、カタカナで「バラクラバ」と言っています。

バラクラバは、ウクライナのクリミア半島にある地名で、半島南端にあるセヴァストポリの一部です。

クリミア半島は、2014年にロシアによって一方的に併合されたままなのは、皆さんもご存知ですね。

今から170年ほど前には、クリミア戦争がありました。帝政ロシアとトルコ・イギリス・フランスなどの連合軍が戦った戦争です。近代的な戦争の始まりとしても、ナイチンゲールが傷病兵の看護に当たったことでも知られています。この戦争に加わったイギリス兵士が、極寒の地で使っていた顔を覆うウールの帽子のようなもの、これがバラクラバの原型です。

現在は、冬山登山やスキーなどウインタースポーツでの防寒対策に使われ、スポーツ用品各社から様々な製品が販売されています。私も3種類持っていて、極寒用、通気性の良い暖かい日用と使い分けています。

眼の上にはゴーグルをかけるので、完全防寒になるし、ヘルメットとの間のクッションにもなります。韓国では女性向けのおしゃれなバラクラバが流行しているそうです。(「ひろば」編集長・西條晃)

「スポーツのひろば」2023年4月号より

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