「犬の散歩」は運動にならない!|SPORTS×TOPICS

犬の散歩は、犬には欠かせない運動であり習慣ですが、人間の運動にはならないという発言が飛び出しました。NHKあさイチの「ウォーキング術」についての特集です。現代ウォーキング術の三賢人、インターバルウォークの能?博、トレーナーの中野ジェームズ修一、東大式歩き方の小林寛道の一致した見方です。

では、朝夕の散歩や、名所・旧跡をめぐるウォーキングはどうでしょうか。グループで歩くウォーキングも遅い人に合わせるので、ゆっくり歩きになりますが、これはどうでしょうか。3賢人の考え方によると、いずれも運動とは言えないことになります。もちろん生活習慣としてのウォーキング、仲間と一緒にコミュニケーションを取りながら歩くという良さを否定するものではありません。ここでのテーマは、体力向上・健康増進のための運動にはならないということです。

では、散歩と運動の違い、境目はどこにあるのでしょうか?

3賢人による現代の到達点は、境目は歩く速さであり、心拍数です。「ややきつい」とか「ちょっと息が切れる」という感じがある心拍数で歩くことで、脂肪が燃焼し、健康増進、生活習慣改善にもつながるということです。

この速歩きは、一回で20分以上ということではなく、一週間で合計60分になることであって、小分けして歩いても良いということです。かつては「一日一万歩」と言われ、それは間もなく否定され、7千歩でも良いなど、一日当たりの歩数に注目が集まっていました。しかし研究が進んだ現代は、一日の歩数ではなく、「歩くスピード」と「心拍数」を目安に、一週間に合計60分の速歩きが目標になりました。

みんなでゆっくり楽しく歩くのはとても良いことだと思いますが、年齢とともに個人差も大きくなってきます。遅い人に速度をあわせるのではなく、健康増進、生活習慣改善、脂肪燃焼のために、自分に合ったスピードの速歩きを取り入れてみませんか。この号の「水中ウォーキング」も同じ考え方で水中でのトレーニングを提案してみました。

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