作り置きしてラクしませんか
寒さが厳しくなってくるとキッチンに立つのがおっくうなんてことはありませんか？ そんな時に役立つのが、作り置き料理です。今号のマリネは、少し甘めでお茶請けにもなります。
さつまいもの主成分はでんぷんなどの糖質ですが、体内に蓄積されにくいオリゴ糖も含みます。また、さつまいも特有の成分であるヤラピン（さつまいもを切ると出てくる白い液。胃の粘膜の保護や腸のぜん動運動を促し便を柔らかくするなどの働きがある）や、熱で壊れにくいビタミンC、ビタミンＥ、βカロテン、カリウム、カルシウム、食物繊維なども含む栄養価の高い野菜です。
リンゴの酸味はリンゴ酸といい、疲労回復に役立つといわれます。ビタミンやミネラルも含み、体内の余分なナトリウムを排出するカリウムのほか、水溶性食物繊維のペクチンも豊富です。
２つの食材の収穫期はともに10月～12月ですが、保存技術の進歩により一年中手に入るようになりました。積極的に使いたい食材です。
さつまいもとリンゴのマリネ
作り方（２人分）
【材料】さつまいも：１本 リンゴ：1/4個 胡桃：２粒 ドライバジル：少々 マリネ液（レモン汁：小さじ１ 粒マスタード：小さじ１ オリーブオイル：大さじ１/２ 砂糖：小さじ1/2 塩：少々）
① さつまいもは１センチ程度の角切りにし水にさらす。その後、柔らかくなるまで（沸騰後約４分）茹でて、ザルに挙げて水を切る。
② リンゴも１センチ程度の角切りにし、胡桃は刻んでおく。
③ ボウルでマリネ液の材料をよく混ぜる。
④ ③にサツマイモ他を加え、混ぜ合わせる。
⑤ 冷蔵庫で味がなじむまで、しばらく寝かせる。
＊マリネ液のレモン汁やオリーブオイルは、好みで調整してください。また、市販のレモン味がついた調味酢を使うとより簡単にできます。その際も、使う前に味を調整してください。
＊さつまいも料理では、お節料理のきんとんがあります。さつまいもで作ったきんとんにリンゴを加えると、栗や豆と違ってさっぱりとした味となります。今回は照会できませんでしたが、電子レンジでさつまいもを柔らかくすると簡単に作れますので、試してみてください。
くわな・れいこ 料理研究家。女子栄養大学で実践栄養学を学ぶ。新日本スポーツ連盟東京ランニングクラブ所属。
「スポーツのひろば」2022年1・2月号より