旬の食材で季節の息吹を
一年中、店頭に並んでいる人参ですが、旬は、4~7月と11~2月の年2回あります。「春人参」や「新人参」と呼ばれる今の人参は、11月から3月に種をまきトンネル栽培などで育てられます。冬の厳しい寒さに耐えて育ったので、甘く柔らかく、みずみずしいのが魅力です。
春人参は、水分を多く含むためあまり日持ちがしません。保存する場合は、新聞などで包みビニール袋に入れて冷蔵します。短冊切りやいちょう切りにしてから冷凍しておくと手軽に使えます。
選ぶときは、赤みが濃く、表面がなめらかでつやがあり、皮に張りがあるものがおすすめです。茎の切り口が大きいものは芯の部分が太く固いので、切り口が小さいものがいいでしょう。
葉つき人参が手に入った時は、葉も捨てずに、てんぷらや胡麻和え、お浸しにするなどして活用しましょう。葉にはカロテンの他、葉酸、ビタミンEやK、カリウム、鉄などの栄養素が含まれています。
人参とわかめの炒め物
作り方【材料】(2人分)
【材料】
人参:80g(小1/2本) わかめ(もどしたもの):20g卵:1個 ごま油:小さじ1 塩・コショウ:少々
①人参はせん切りにする。わかめは、熱湯に入れさっと湯通しをし、1㎝幅に切る。卵は割りほぐす。
②フライパンにごま油を熱し、人参とわかめを入れて炒め、人参が少ししんなりしたら塩、コショウをふる。
③溶き卵を回し入れて全体に炒め合わせ、卵に火を通す。
(料理名)
人参のラぺ
【材料】
人参:60g 塩:小さじ1/3(塩もみ用)
白ワインビネガー・オリーブオイル・粒マスタード:各小さじ2弱 砂糖:小さじ1/2
レモン汁:少々 ブラックペッパー:お好みで
①人参をせん切りにし、塩もみをする。10分ほどおく。
②別のボウルに白ワインビネガー以下の調味料を入れ、よく混ぜ合わせる。
③人参がしんなりしたらサッと洗って、水けをしっかりしぼり、調味料と和える。
砂糖をはちみつに代えることも可能です。
くわな・れいこ 料理研究家。女子栄養大学で実践栄養学を学ぶ。新日本スポーツ連盟東京ランニングクラブ所属。
「スポーツのひろば」2021年6月号より