たけのこの酢みそ和え|スポーツをする人のための元気が出るごはん〈22〉

旬を食べよう たけのこ

四季折々に旬を迎える食材があり、季節の移り変わりを舌でも感じることができるのが日本の良いところです。春といえばたけのこ、ご飯に煮物、ホクホクの天ぷらやホイル焼き、炒め物にも使えます。爽やかな香りは、私たちに春を感じさせてくれます。
たけのこは香りや歯ごたえを楽しみ食材というだけの扱いをされていた時期もありました。しかし実は、とても栄養豊富です。たけのこに含まれる栄養素で最も多いのが、食物繊維です。また、含量は多くありませんがB1、B2、C、Eのビタミン、塩分を排出させ尿酸値を下げるカリウム、血液を作る働きを助ける葉酸、アミノ酸の一種でうまみ成分のアスパラギン酸やグルタミン酸、神経伝達物質の原料であるチロシンが含まれています。
あまり聞きなれないチロシンは、たけのこの節についた白いつぶつぶした塊で、ストレスの緩和やうつ病の改善作用があります。洗い流さずに食べましょう。

たけのこの酢みそ和え

作り方
【材料】(2~3人分) たけのこ(あく抜き済み):150g(小2本) スナップエンドウ:大6本 酢みそ用(みそ:大さじ2 砂糖:大さじ1 酢:大さじ1 すりごま:大さじ2) かつお節:1/2袋
① たけのこは穂先と、中央部、根元に切り分け、穂先は縦薄切り、中央部、根元は薄めのいちょう切りにする。
② スナップエンドウはすじを取り、2分程度、塩(分量外)ゆでにして水にさらしてから水けをきり、斜め半分に切る。
③ ボールに、酢みそ用調味料をいれ、よく混ぜ合わせる。
④ 水っぽくしないために、食べる直前に具材とかつお節を加えよく混ぜ合わせ、盛りつける。

*かつお節は、2回に分けて加えるとなじみやすくなります。また、マヨネーズを加えるとまろやかになります。
*今回は、生が手に入らなかったので水煮を使いましたが、旬ですので、ぜひ、皮付きのたけのこを使ってください。掘りたてはゆでるだけで大丈夫ですが、時間が経ったものは、たっぷりの水に米のとぎ汁やぬかを入れ、落し蓋をして2~3時間煮てください。とぎ汁やぬかがないときは、米でも代用できます。水煮の時はだし汁で短時間煮ると、コクが出ます。

くわな・れいこ 料理研究家。女子栄養大学で実践栄養学を学ぶ。新日本スポーツ連盟東京ランニングクラブ所属。

「スポーツのひろば」2019年4月号より

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