レンコンまんじゅう|スポーツをする人のための元気が出るごはん〈27〉

夏の疲れは早めに

秋を迎え、おいしい食材が多く出回りますが、食べ過ぎには注意したいですね。
 レンコンに含まれる酵素、アミラーゼには食べ物の消化を助ける働きがあり、摂取したエネルギーを効率よく使えるようにしてくれます。また、レンコンは100gで1日に必要なビタミンCの約半分をまかなうことができ、粘膜を丈夫にし風邪をひきにくくしたり、疲労を回復する効果があります。酵素はすりおろすと活性化し、疲労回復効果もアップします。
 最近は周年で手に入るレンコンですが、旬は冬。甘みや粘りが出るので煮物や天ぷらなどにむいています。新レンコンは8月頃から出回るもので、あくが少なくみずみずしい味が特徴。サラダや炒め物にして、サクサクした食感を楽しみましょう。昔から日本では、複数の穴が開いているレンコンを「先の見通しがきく」縁起の良い野菜としてきました。おせちやハレの日の料理に使われるのも納得です。

レンコンまんじゅう

作り方
【材料】(2人分) 
レンコン:150g(正味125g) えび(殻付き):4匹 ぎんなん:6個 塩:1/4 柚の皮 あん(だし:75㏄ みりん:大さじ1/2 しょうゆ:大さじ1/3 水溶き片栗粉:水大さじ1/2、片栗粉大さじ1/4)
① レンコンは皮を厚めにむき、目の粗いおろし金ですりおろす(川は捨てずにとっておき、きんぴらなどに利用する)。
② えびは殻、尾、背ワタを取り除き、4等分に切って塩を少々(分量外)振る。ぎんなんは殻を除き、茹でて薄皮をむく。
③ 蒸し器に水を入れ火にかける。
④ ①のレンコンの汁けを絞らずにボウルに入れ、塩を加え、よく混ぜる。
⑤ 耐熱皿に③を2等分にしてのせ、エビとぎんなんを等分に飾り、蒸気の上がった蒸し器に入れ、3分間蒸す。
⑥ あんを作る=鍋にだし、みりん、しょうゆを入れて火にかけ、煮立ったら火を止め、水溶き片栗粉を加えてよく混ぜる。再び火にかけて混ぜ、とろみがついたら火からおろす。
⑦ ⑤を器に盛り、あんをかけ、ゆずの皮を散らす。

*レンコンの主成分のでんぷん質の固まる性質を利用しています。つなぎを使う必要はありませんが、すりおろした汁けを絞ると繊維のみとなり、固まらないので注意!
*電子レンジを使う場合は、ラップをふんわりとかけ、500wで5~6分間。ただし、レンコンの水気やレンジの機種によりますので、様子を見ながら調整してください。
*昔から日本では、レンコンを複数の穴が開いているので、「先の見通しがきく」縁起の良い野菜として扱ってきました。おせちやハレの日の料理に使われるのもそんなところからくるようです。

くわな・れいこ 料理研究家。女子栄養大学で実践栄養学を学ぶ。新日本スポーツ連盟東京ランニングクラブ所属。
「スポーツのひろば」2019年10月号より

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