ランニングマシンのルーツは、イギリスの拷問器具にあった!?|SPORTS×TOPICS

たいていのトレーニングジムなどには置いてあるランニングマシン。天候などに左右されず安定したランニング環境を提供してくれることから、ランナーには非常に重宝されるものであります。

ところでこのランニングマシン、実はもともとイギリスで使われていた刑罰のための用具が発祥だったことを、皆さんはご存じでしょうか?

ランニングマシンは、英語では「踏み車」を示す「トレッドミル」という名前で呼ばれています。この原型ができたのは19世紀のイギリスでした。当時キュビットというエンジニアがある刑務所を訪れた際に、大勢の囚人が所内で暇をもてあましているに気がつき「囚人たちを産業の動力源として使えないか」と考えその有効活用方法を考案したといわれています。

そして発明されたのが、囚人たちが複数人で巨大な外輪を踏んで回すという「踏み車」。これにより囚人たちが生み出した動力で、風車を回したり穀物を挽いたりするエネルギーとして活用されました。

その後国内で監獄法が廃止された20世紀以降はこの器具も使用されなくなりましたが、1953年にこの器具を応用した電動ランニングマシンがアメリカの企業によって開発され、健康器具へと生まれ変わって世界中に普及していきました。

今ではすっかり健康増進器具の代表的な器具の一つとなった一方で、意外なルーツを持ったランニングマシンが、あくまでトレーニングは「拷問」ではありませんので、くれぐれもは無理し過ぎないようにご注意を。

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