大相撲で力士が撒く「塩」はどんな意味があるの?|SPORTS×TOPICS

大相撲には不思議な仕草が結構ありますね?四股を踏む所作、ぱちんと手を合わせ、両手を胸の前で広げる所作。前者は土の下に潜む邪悪なものを踏み潰す、後者は手には武器は何も持っていないということを相手に示すことをそれぞれ意味するとしています。それ以外にも、仕切りの間、土俵に入る前に「塩」を撒くという所作があります。

相撲は元々神々にささげるものであったことから、塩を蒔く所作には土俵を「お清め」する意味があります。その他に土俵での「ケガ防止」という説もありますが、これは後付けの意味が強いと言われています。

塩を大量に蒔く力士で有名だったのは、元関脇・水戸泉関(茨城県水戸市出身)、イギリスでの巡業でこの所作を披露した際、現地メディアは「ソルト・シェーカー」と名付けたことはつとに有名。なお、現役力士では塩を大量に撒く代表格は、幕内力士・照強(てるつよし)関、照関が土俵に現れると一斉に彼の手元に観客の視線が集中。なんと右手一杯に持った塩を天高く?勢いよくまき散らすパフォーマンスは一見の価値があります。

力士一人が1回に撒く塩の量はどれくらいになるのでしょうか?ある調査によると一日に使用される量は大凡45㎏程度。十両以上の関取のみが許される所作であることから、45kg÷(幕内力士42人+十両力士28人)=0.640㎏(約600g)。結構な量ですがお相撲さんの大きい手であれば大丈夫かもしれません。使用後の塩は産業廃棄物として処理されると言います。塩を巡る情報、貴方の相撲観戦には少しはお役に立ちましたか?

参考:東京ソルト株式会社公式サイト 東京ソルト株式会社 (tokyosalt.co.jp)

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