「SSB」フリースローを応用したバスケとは?

SSBとは、どのような競技かご存知でしょうか。

シッティング・シューター・バスケット・ボール(Sitting Shooter Basketball Game)を略してSSB。座った姿勢からシュートし、得点を競うゲームです。

障がい者用に考えられたこのゲームは、バスケットボール競技のフリースローを応用した誰もが一緒に楽しめる簡易的なシュートゲーム。

フリースローの距離に置かれたパイプ椅子に腰かけて、ソフト素材の5号球でシュートにチャレンジ。ゴールの高さは通常の半分(約1m50㎝)。5か所に設けられた椅子を順に回り、これを4周(第1~第4ピリオド)繰り返します。一人20本投げて成功したシュートの合計得点を競います。

得点は球を投げる場所によって変わり、ゴール正面が1点、左右45度が2点、左右0度が3点となります。(一人44点満点)。5人一組の2チームで競技する場合、各ピリオドを交互に行い、各チーム5人の合計得点(220点満点)で勝敗を競います。同点の場合、各チーム5人の選手が、ゴール正面から一人ずつ交互に各1本シュートを投げて合計点が多い方が勝利チームとなります。

先日、千葉障がい者スポーツ指導者協議会総会終了後に行われた「指導者研修会」で初めて目にした競技でしたが、実際にやってみるとこれがなかなかゴールに入らない。特に真横からのシュートは距離感が掴みづらくオーバーシュート気味になってしまいます。プロが行うBリーグの試合ではスリーポイントシュートがなんなく決まっていますが、そこまではいかなくても「スポっ!」とバスケットに入った感触は「超気持ちいい!」

このSSBを編み出したのは千葉県勝浦市にある国際武道大学体育学部教授・奥山秀雄氏。年齢や性別及び競技経験や身体能力を問わず、だれもが一緒に楽しく安全にプレイできるように考案したことから「新しいスポーツ」として様々なライフステージでの活用が可能とのこと。ちなみにボードは量販店の資材で製造可能で、数万円で作れるそうです。

「スポーツのひろば」2019年9月号より

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