スカッシュは牢屋で始まった!?|SPORTS×TOPICS

四角い部屋の中で相手と代わる代わるボールを打ち合う、スカッシュ。相手が打ったボールが2回バウンドする前に、壁に打ち返さなければなりません。使える壁は、前後左右です。

4つの壁に当たったボールが、どのように跳ね返るのかを考えながら打つことが勝敗を左右するカギとなります。ボールを打ち返す力と角度を頭の中で計算して、相手が打ちにくい所にボールを飛ばします。テニスのスマッシュのように強いボールを打つというより、狙った所に上手くボールを運ぶ方が大切。激しく走りながらも、先を読む力が必要とされます。

短い時間で判断する力や推理する力が身につくので、宇宙飛行士のトレーニングにも取り入れられているとか。勝つためには、すばやく相手の心を読み取ることが必要になるスカッシュ。体も頭もフルに活用できる、とても健康的なスポーツといえそうです。

ちなみに、スカッシュが始まったのは、今から100年以上前のイギリスです。なんとロンドンの牢屋で行われていたのが起源になっているそうです。運動不足を解消するために、囚人たちは壁にボールをぶつけていました。それがこのスポーツの始まりになったというのは驚きですね。牢屋で生まれたユニークなスポーツ、スカッシュ。ぜひ一度、挑戦してみませんか。(ひろば編集部)

「スポーツのひろば」2020年5月号より

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