北国下街道 ~倶利伽羅峠越え~|ウォーキング日本縦断〈140〉

北国下街道とは、参勤交代で加賀藩主が金沢から12泊し、江戸に向かった道です。その一部・倶利伽羅(くりから)峠超えを紹介します。平安時代末期の源平争乱の戦場となった所で、猿ヶ馬場古戦場跡として残されています。

「驕る平家は久しからず」。各所で反旗が翻り、北陸では木曾義仲が都に攻め上り、この谷で平家の大軍が義仲軍の奇策「火牛の計」(牛に松明を付けて襲撃)で大敗したことが、語り継がれています。荒唐無稽の軍記物語の源平盛衰記に登場しますが、平家物語には出てきません。

スタートはIRいしかわ鉄道・倶利伽羅駅。車道脇の遊歩道のゆるい登り道を歩くこと3キロ。1時間半で高野山真言宗別格本山倶利伽羅不動寺に着きます。毎年4月28日・29日の縁日では「懺悔、懺悔、六根清浄」の掛け声で餅つきが行われ、参拝客に「赤餅」が振る舞われます。また、その頃は一帯が八重桜のピンク色に染まり、見事です。

展望台から天気が良ければ北アルプスの山々や日本海も見渡せます。火牛の像の前で、合戦の様子を音声ガイダンスで聞くことが出来ます。

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