サバ缶カレー|スポーツをする人のための元気が出るごはん〈88〉

家計の救世主? 缶詰料理

 食材の価格が上がり、店頭で溜息を吐くことが増えました。家計負担を抑えるために、缶詰をうまく使ってはいかがでしょうか?
 サバ缶は、血液さらさら成分のイコサペンタエン酸(EPA)や認知機能の改善などで注目されているドコサヘキサエン酸(DHA)、カルシウムやカルシウムの吸収を助けるビタミンDほか、ビタミンB2などが生サバより多く含まれています。効果を高めるためには調味液も一緒に調理するといいでしょう。
 トマト缶と生トマトを比較すると、食物繊維、カリウム、β-カロテン、ビタミンEで、トマト缶に優位性がありました。β-カロテンやビタミンEは油との相性がいいので、材料を炒めた後にトマト缶を入れたスープやトマト煮などで、缶詰の栄養を余すことなく摂りましょう。

サバ缶カレー

作り方
【材料】(作りやすい分量) 大=大さじ 小=小さじ サバ水煮缶:1缶(140g) トマトホール缶:1缶(400g) 玉ねぎ:1個 じゃがいも:大1個 にんじん:1/2本 しめじ:50g ブロッコリー(飾り用):適量 サラダ油:大さじ1 カレー粉:大さじ1 ニンニク・しょうが:適宜

【作り方】
①ブロッコリーをゆでる。じゃがいも、にんじんは皮をむき、小さめの一口大に切る。しめじは小房に分ける。
②玉ねぎ、しょうが、ニンニクはみじん切りにする。
③油を熱し、玉ねぎ、しょうが、ニンニクを炒め、香りがたったら、じゃがいも、にんじんを加えて炒める。
④じゃがいもの縁が透けてきたら、カレー粉を加えさらに炒める。50ccの水を加え野菜が軟らかくなるまで、弱火で蒸し煮する。
⑤サバ缶とトマト缶を加え、形を崩しながら煮る。
⑥少しとろみが出て来たら火を止める。

*じゃがいもやにんじんは、レンジ加熱でもかまいません。レンジ使用の場合は、水は要りません。
*サバ缶の生臭さが気になるときは、ヨーグルトや味噌、醤油などを少量加えると抑えられます。
*保存冷凍をする場合などは、野菜は入れずに食べる前にゆでた物を加えます。豆類を入れてもおいしいです。

「スポーツのひろば」2025年5月号より

くわな・れいこ 料理研究家。女子栄養大学で実践栄養学を学ぶ。新日本スポーツ連盟東京ランニングクラブ所属。

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