神奈川県 城下町の上水道 小田原用水を歩く|ウォーキング日本縦断〈135〉

箱根の山々から流れが集まり、箱根湯本駅付近で急流になった早川に目を付けたのは小田原の北条氏でした。
 北条氏康は1545年より前に、早川から取水して「日本最古の水道」ともいわれる全長3・5㎞の小田原用水を完成させたのです。城下町の人々はさぞ喜んだことでしょう。そしてその戦国時代に造られた水路が、私たちに当時の知恵を伝え、潤いを与えてくれています。

 次に電気事業に関わった松永安左ヱ門が晩年を過した「老欅荘」へ。随所に美の極みがあり思わずう~んと唸ってしまう程です。
 三浦の新井城で北条早雲と三年間戦い1516年7月に自刃した三浦荒次郎(義意)、その生首は小田原まで飛んで行ったとの逸話があります。小田原でも松に引っかかり三年間にらみを利かせていたと逸話に。「うつつとも夢とも知らぬひとねむり、浮世の隙を曙の空」と僧侶が詠むと成仏したそうです。ゆかりの居神(いがみ)神社を訪ねます。

 「小田原城総構」は全長9㎞で堀と土塁は秀吉対策。こども遊園地の曲輪跡、早川口二重戸張に土塁がみられます。
 帰りには大きな小田原提灯が飾られた小田原駅土産店に。かまぼことワサビ漬けはご家族によろこばれること間違いなしです。このコースは依頼があれば当クラブがご案内いたします。

【コース】(約6㎞)
箱根登山線箱根板橋駅→小田原用水取入口→松永記念館・老欅荘→町中の用水路→三淵邸・甘柑荘→居神神社→早川口二重戸張→小田原城址公園(こども遊園地の曲輪跡・郷土文化館・常盤木門・お堀端の用水取入口)→JR小田原駅

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