バレーボールの華麗なトリックプレー フェイクセット|SPORTS×TOPICS

パリ五輪の活躍が期待されていた日本の男子と女子バレー。特に男子バレーは世界ランキング2位、本番前の国際大会で、東京五輪で金メダルのフランスと互角に戦った実績から、52年ぶりのメダルを獲得できるのでは?と思っていたファンも多かったのではないでしょうか?

男子日本代表チームは相手も味方もびっくりするようなプレーをもっています。「フェイクセット」と呼ばれるアタック。文章にするとこんなふうになります。

「相手からの緩い返球をセッターがトスを上げると、後衛から出てきた選手はバックアタックを打ちに行く、と思いきや、空中で体をひねりトス。相手ブロックはフェイクで飛んだ選手につられて飛んでしまう、その間もう一人の選手がするすると上がり、がら空きとなった相手コートに豪快に叩き込む」

このプレーが出たのがフルセットの末惜しい試合を落としたドイツ戦の後のアルゼンチン戦。見事に決まり、五輪1勝目を勝ち取りました。

他にも、フェイント、ツーアタック、トスアタック、一人時間差攻撃…など相手を欺く攻撃方法は多種多様な形がありますが、フェイクセットは1試合に1回あるかないかの珍しいプレー。華麗な連携プレーだけに会場が盛り上がることは確実。パリではベスト8でしたが、今回の試合ぶりを見ると今後も世界の舞台での活躍を期待できるチームになっていますね!(「ひろば」副編集長・園川峰紀)

「スポーツのひろば」2024年10月号より

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