作・大武ユキ
掲載『ビッグコミックスペリオール』(小学館)
2010年~
「脚のきれいな選手」を集めた草サッカーチームが、本気で天皇杯優勝を目指す物語。と書くとギャグ漫画のように聞こえるかもしれないが、決してそうではない。科学や論理を追求する真面目なサッカー漫画である。
2010年W杯出場国で、パス成功率1位はスペイン(80%)、2位はブラジル(79%)。日本は、最下位の32位(59%)。この差は一体何なのか……を突き詰めていくと「脚がきれいか否か」が答えとなるらしい。パス成功率→美脚のあいだをずいぶん省略してしまったが、スッキリした体型でもフィジカルが強い欧州の一流選手の秘密がこの漫画で描かれている。
筋肉の使い方やコンディショニングについて非常に勉強になるし、わかりやすい。スポーツリーダー養成講座のテキストに推薦したいくらいだ。サッカーをよく知らない人に是非オススメしたい。(佐藤信樹)