身体のゆがみはパフォーマンス向上の敵

 人間の身体は左右対称ではありません。肺は左が少し小さいですし、顔だって左右微妙に違います。
 生活習慣でも個々の癖がでます。カバンを持つとき右肩ばかりで持っていませんか。イスに座るとき、どちらか片方の足を組んでいませんか。それらが合わさり、身体のゆがみとなる。それは腰痛や肩こりの間接的要因にもなります。
 車に例えるなら、左右前後のタイヤが均等にすり減らないのと一緒です。なぜなら道は中央より路肩が低いから。当然左右差が生じます。人間も利き手側ばかり使えば、そこに負荷がかかる。運動障害はかかった部位へのストレスの頻度と強さで決まります。 
 障害を防ぐには左右両方使うのが重要です。右利きなら左手。苦手の方を使えば、なぜできないかよくわかり、得意な方もさらにレベルアップ。パフォーマンス向上へとつながります。
 まず自分のゆがみを知り改善していきましょう。 

左右のゆがみを修正しよう

 2人1組になって、ひとりが目をつむりながらその場で膝をあげて50回足踏みをします(手も振る)。もう一人は、どちらにどのぐらいズレたかをチェックし、教えてあげます。左にズレていたら、今度は「右手だけ」を振って(左手は固定)、同じように足踏みをしてみてください。右にズレる場合は、左手だけを振ってやり直します。

前後のゆがみを修正しよう

 目をつむりながら、その場で両足ジャンプをします。自分の足の裏を意識し、どのように地面に着地するかをチェックします。着地のとき、音が「タン」と1回鳴る人は、前後のバランスばっちり。音が「タ、ターン」と2回鳴る人は、前傾または後傾の姿勢になっています。
 目を開けた方が普段の癖が出ますので、目を開けてジャンプ、目を閉じてジャンプの2パターンを試してみましょう。

※この特集は2014年9月28日、和歌山市「ビッグアイ」で行われた「西日本セミナーinわかやま」の中の「健康体操(講師 松田誠氏)」をまとめた記事です。

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