オリンピックの回想からその意義を問う映画
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1956年のメルボルンオリンピックで金メダルを獲得し、自国ドイツでは伝説のマラソンランナーといわれたパウルは、70歳を超え病気の妻とともに老人ホームに入居することに。
しかし気持ちだけは若い頃と変わらない彼は、このホームのレクレーション活動や規則を疎ましく思い、悶々とした日々を過ごす。そしてある日、パウルはこの歳でベルリンマラソンに挑戦することを決断し過酷なトレーニングを開始する……。
オリンピックで金メダルを獲得した老人が、老いながらも新たな人生をマラソンに見出す姿を描いたドラマ。主演の俳優ディーター・ハラーフォルデンは78歳の史上最高齢でドイツ映画祭最優秀主演男優賞を受賞した。
この物語で描かれるオリンピックは、過去の栄光のみならず、そこで得た「自信」を象徴しているかのよう。主人公が「自信」を武器として奮闘する姿は、大きな目標を達成する意味を改めて考えさせてくれるだろう。