オリンピックの回想からその意義を問う映画
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市役所の観光課に勤める海斗は元マラソンランナー。かつてはオリンピックを目指していたもののケガにより現役を断念、現在はうだつのあがらない公務員として灰色の毎日を過ごしている。
ある日、観光案内でとある山を訪れた彼は、突然の大雨に遭遇し逃げ込んだ先で古い坑道を発見する。奥に歩みを進めるとそこはパラレルワールドにつながっており、海斗は「元オリンピック金メダリスト」として順風満帆な日々を送っていた。
マラソンでのオリンピック挑戦を断念し荒れた生活を送っていた一人の青年が、ハプニングにより「人生が成功している」パラレルワールドと元の世界を行き来し、自身を見つめ直す姿を描いたドラマ。
物語は最後に主人公がどのような選択をおこなうかが大きなポイントとなっている。オリンピックを「ある男性の一つの挫折」の象徴として、オリンピックのような大きな目標に向かう人々の生き方を深く考えさせてくれる物語となっている。