ラグビー ワールドカップ現地観戦記

無謀にも一人で フランスに行ってきました

2023年9月8日、ラグビーW杯フランス大会の開幕戦、フランスvsニュージーランド。この会場、スタッドフランスだけでも一目見ようと、無謀にも一人、勢いで渡仏しました。チケットが取れませんでしたが、この無謀なことが実現できたのは、①「スマホの翻訳アプリ」が使えるようになったこと。②事前にFSGT・スタン陸上クラブのイザベルさん(2015年に来日し、平和マラソンに参加)の協力が後押ししてくれたからです。

開幕戦当日は、FSGT・スタンクラブのイザベルさんに案内していただきました。イザベルさんの職員駐車場に車を停め、歩いてスタッドフランスへ。朝10時ですが、まだ準備中でラグビーファンは誰一人いません。

私はチケットがないため、開幕戦が見られる大型スクリーンのあるサンドニ大聖堂まで歩いていくことに。サンドニ大聖堂前もスクリーン放映の準備中。まだ時間があるので昼食休憩。休憩後、近くの市場を案内してもらった。セーヌ・サンドニには32か国の人が住んでいると聞き、うなずける活気さと多様な店と雰囲気を感じます。

一回り見学し、いったんイザベルさん宅で休憩し、2015年に広島-長崎に参加したニコラさん家族の家を訪問。ニコラさんはラグビー経験者でウイングだったとのこと。そこで「すし」を御馳走になった。寿司屋は中国の人がやっているとのことで、日本人がフランスで寿司を食べることになった、と話していた。ニコラさん、イザベルさんと3人で大聖堂前のスクリーン前に。

試合開始は夜9時15分。スクリーン前に着いた時、ちょうどフランスvsニュージーランドが始まったところ。1000人はいたでしょうか。会場の熱気とはまた違った、雰囲気ですが、フランスが攻め込むと拍手。トライでは「オゥー!」と、一段と声が大きくなり、スクリーンの前に花火が上がります。一般の市民が応援するといった雰囲気です。

試合開始のホイッスル後、ニュージーランドの出足速い攻撃によるトライは、さすが!と言えるもので、スクリーン会場はあっけにとられたような場面でした。

いかんせん、夜の9時過ぎの試合開始ですから、ホテルへの時間を考えると、前半で帰らざるをえません。後半は車の中で。フランスの勝利には3人でブラボーと、手を振り上げ叫んでいました。

9月10日、日本vsチリ戦はサンドニでは放映されず、コンコルド広場のラグビー村にあるさらに大きなスクリーンで見ることに。イザベルさんからサンドニ大学駅に9時と言われたので、ホテルを6時半出発。案の定、いろいろ迷い、結局、指定の駅には約束の10分前でした。

イザベルさんは「午前中に2時間、ウォーキング行事があるので参加ください」と。場所はイザベルさんの家から5分程の、1974年に「工場跡地を緑地にし、肺に緑を」とつくられた広大な公園でしっかり歩き、リフレッシュ。

広島-長崎反核平和マラソンに参加したマリアンジェさんとヒューゴさんが、コンコルド広場での日本戦のスクリーン観戦に行ってくれるとのこと。今度はメトロで移動です。

コンコルド広場への途中で、「暑いから涼しいところで昼食を取りながら、テレビ観戦でどうか」と提案があり、コンコルドスクリーン前は日陰のないことを知っていたので、「それがいい」と賛成。前半をそこで観戦。後半をコンコルド広場大スクリーン前へ。

期待に反し、スクリーン前は誰もいないと言っても過言ではないほどの空間が広がって いました。階段の衝立の陰で、4人で観戦。「ラグビーはルールが難しい?」と聞くと、全員が「そうだ(oui)」と。ボールがどこにあるかわからず、選手が団子になり動かないことが多いので、ルールの変更をしていることを説明し、審判の判断を早くし、ボ ールを動かすようになっていると説明。プレイが止まるのが多い、とはヒューゴさんの弁。日本チームは、開始すぐにトライを許し、心配しましたが、相手のミスで流れをものにし、逆転。前半をリードして終え、前半の勢いをつづけ、後半に突き放し、勝利。4人で喜び合いました。まずは良いスタートとなりました。

ラグビーファンとは言えない3人に1日付き合っていただき、ありがたい観戦でした。

それは、これまでのFSGTと新スポ連の交流の歴史があったからにほかなりません。13日には、広島-長崎反核平和マラソンに25人もの会員が参加した「スタンクラブ」の練習に参加しました。今回のラグビーW杯フランス大会観戦にあたっては、FSGT事務所訪問でエマニュエル共同代表との面会、イザベルさんの仲介など、関係者の大変なお力添えがあってできたことです。(新スポ連全国連盟理事・石川正三)

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