勝利を目指す意味を考えさせられる「スキージャンプ」映画
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今回取り上げるのは「スキージャンプ」。世界的にも大きな注目を浴びるこの競技だが、それ故にアスリートの中には勝利を目指す意味自体に悩む者も少なくないのではないだろうか。今回はそんな「勝ちを目指す意味を考えさせる作品」
幼い頃からオリンピックへの出場を夢見てきた一人の青年・エディ。ある日偶然見たスキージャンプ競技に興味を持った彼は、自国イギリスの代表選手となるべくドイツの雪山へ出向く。
そしてある日元オリンピック代表のブロンソン・ピアリーと出会いコーチを依頼する。当初は才能のないエディを無視していたピアリーだったが、決してオリンピック出場を諦めない彼の姿に、いつしかコーチを引き受けることを決意する。
イギリス初のスキージャンプ・オリンピック代表選手となった実在の人物マイケル・エドワーズがオリンピックに挑戦する姿を映画化したドラマ。
周囲の期待を受けない中での、オリンピックへの挑戦は過酷である一方、自身の「勝ちたい」という気持ちを純粋に保つことができると示しているようでもあり、競技順位に注目が集まりがちであるオリンピックの現状に、一石を投じるようなメッセージも感じられる。
「スポーツのひろば」2024年３月号より