見知らぬ乗客|スポーツは映画とともに

1951年製作/101分/アメリカ合作
原題:Strangers on a Train
テニスプレイヤーの視点から見えるサスペンス映画

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テニス選手として活躍するガイには不貞な妻ミリアムがおり、早く彼女と別れ上院議員の娘との再婚を望んでいた。離婚の話をすべくミリアムのもとを訪れようとしていたガイは、その途路にブルーノという男から話しかけられる。

彼はガイの事情に詳しく、彼がミリアムを殺す代わりにガイが彼の父親を殺し、証拠を残さず望みを叶える“交換殺人”計画をガイに持ちかける。ガイは相手にしなかったが、ブルーノは本当にミリアムを殺害しガイにも自分の父を殺すよう強要する…。

アルフレッド・ヒッチコック監督が「太陽がいっぱい」で知られるミステリー作家パトリシア・ハイスミスの同名小説を映画化。本作で描かれるテニスプレーヤーは、不貞な妻とは対照的で筋を通し悪を否定する、ポジティブな存在として描かれている。

クライマックスは旧作とは思えないほどのスリル感満載、ヒッチコックに与えられた「サスペンスの大家」の称号の意味を十分に痛感させられるものとなっている。

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