今、リハビリ界で注目の「卓球療法」の魅力に迫る!〈3〉

協力=ピンポンデイハッピー渋谷日本卓球療法協会

Voice 3

卓球療法協会設立を目指し、協力者を求めて全国行脚

―日本卓球療法協会理事長の長渕晃二さんに、協会設立とその後の発展に尽力されてきた経緯を聞きました。

1990年代から「卓球がリハビリに有効であること」は理論研究の上でも実践の上でも積み上げてきた歴史がありました。しかし、それぞれバラバラに存在して、まとまることができていませんでした。

そこで、協会設立を目指して2013年6月に準備会を開催しました。参加者は18名でした。当時、岐阜を筆頭に大分、岩手などで実践が進められていましたので、全国行脚して参加を呼びかけました。皆さん集まろうという意思はあっても業務や地理的な困難さがあり、容易に集まれないのが実情です。私自身も本業を抱えながらの活動であったことは言うまでもありません。

そして、翌年3月にはNPO法人日本卓球療法協会が正式に発足しました。協会は、資格制度を作り、「卓球療法士」そしてその上位資格の「卓球療法士インストラクター」の育成を旺盛に進めています。さらに有資格者となった人々を中心に、卓球療法が今、全国に広がりつつあり、その典型的な事業所がこの「ピンポンデイハッピー渋谷」と言えるのです。

卓球療法の特長は大きく二点あります。ひとつは、脳のいろいろな部分を使うことで、多方面に効果が見られることです。二つ目は、室内で適度な運動量で安全に実施できることから、100歳を超えてもできる運動であることです。

取材を終えて

施設利用者の方々が卓球を行う姿をリハビリの一環との説明を受けずに見たとしたら、普通に卓球を楽しんでいるとしか見えなかったと思います。

医学的知見の積み上げと日本卓球療法協会の指導ノウハウ普及により「リハビリの手段としての卓球」を確立しつつ、リハビリを受ける側はプレイとしての卓球の楽しさを堪能する。その結果リハビリ効果が顕著に出てくる。ここにはスポーツの価値の新たな形があると実感しました。   (倉沢知裕)

今回の記事に協力いただいたところ

ピンポンデイハッピー渋谷


神奈川県大和市福田588-1
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「スポーツのひろば」2019年4月号より