作・山本 康人
『週刊ビッグコミックスピリッツ』
(小学館)
2005〜2006年
「地球暴泳軍」というTシャツを着て、水泳にすべてを賭ける高校生の青春ドラマ。
主人公の青山飛男は「泳ぐのがキモチいいんだ!」と豪語し、周りから変態と呼ばれながらも日々猛練習していた。しかし、謎の新入部員かつ天才スイマーの赤土慎吾の出現で、才能の違いを見せつけられ、プライドが傷ついてしまう。
自暴自棄になり、水泳から遠ざかっていく青山。しかし、自分は凡才と認めたうえで、天才の赤土に立ち向かうため、再びプールに戻ってくる。「俺達は記録をたった1秒縮めるために、2000mも泳ぐんだよ」「人間は空気を吸わなければ生きられない…だから水泳は、ほかのどのスポーツよりも生きることに結びつくんだ」 熱血すぎて、アツい。でも、純粋に競技に向き合う姿は、すがすがしい。
最近、日本の高校生スイマーの活躍がめざましいが、ひょっとしたらこんな感じで日々精進しているのかな?(いや、ちょっとコレは行き過ぎか…)(佐藤信樹)