
2015年製作/80分/シンガポール・日本・中国・タイ合作 原題:5 TO 9 監督:宮崎大祐、テイ・ビーピン、ビンセント・ドゥ、ラシゲット・ソッカーン 主演:永瀬正敏、コリン・ドイルほか
「人気スポーツ」ではない視点で描いた「サッカー」映画
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国内でも絶大な人気を誇るサッカー競技。今年開催されたW杯は日本でも大いに注目されたが、熱狂的なファンが存在する一方で、「ファンではない人から見た」という興味深い視点で描いた映画作品がある。
タイ、シンガポール、日本、中国というアジア4カ国の共同製作によるオムニバス映画。作品は「南京の青年と、年上の娼婦との一夜」を描いた中国編、「長年不倫の関係にあるシンガポール人教師と、中国本土から訪れた愛人」を描いたシンガポール編、「借金の取り立て屋という顔を合わせ持つ、成人映画館の映写技師の物語」の日本編、「撮影中に妻と密通している俳優の殺害を企てる映画監督」を描くタイ編の4編で構成。
ポイント
「サッカーW杯決勝戦当日における、夕方5時から翌朝9時までの間で、それぞれの国で起きた出来事」をテーマとして、特別に選出された4カ国の若手監督が作品を手がけたオムニバス映画。サッカーW杯の賑わいの裏で、それとは無関係にどこか冷ややかな物語が進行していくこの作品。「熱烈なサッカーシーン」とは別の世界を感じることで、競技の盛り上がりの意味を客観的な視点で改めて考えさせてくれる物語となっている。
文=桂伸也(「ひろば」編集委員)
